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「え、その日休みなの?」意外と知らない葬式を避けるべき日って?《プロが詳しく解説》

  • 2023.6.26

故人を弔うために行われる儀式である「お葬式」。近年は「家族葬」が増えるなど、時代の流れの中でその形式も変化しているそうです。大切な人との別れの場だからこそ、お葬式についてしっかり知識をつけておきたいですよね。

そこで今回は、株式会社メモリアルアートの大野屋の杉山奈緒さんに取材をさせていただきました。まず初めにお伺いしたのは、「お葬式の日程」についての基礎知識です。

避けた方がいい日ってあるの?

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--昔、祖母に「仏滅に引越しをするのは避けた方がいい」と言われたことを覚えています。お葬式に関しても、仏滅や大安など、六曜に沿ってやっていい日、いけない日というものはあるのでしょうか?

杉山さん:六曜(大安、仏滅など)は中国の古い占いの一種で、お葬式をやってはいけない日というのは特にありません

--なるほど。それでは、お葬式をする上で、六曜を意識される方はあまりいらっしゃらないのでしょうか?

杉山さん:いえ、実際のところ友引を定休日にしている火葬場も多くあります。その場合、友引に葬儀告別式を行うことはできません。

お葬式の日程で考慮すべきポイントは?

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--ありがとうございます。それでは、専門家の立場から、お葬式の日程で考慮すべきポイントなどがあれば教えていただけますでしょうか?

杉山さん:お葬式の日程を決める際にポイントになるのは、まず第一に火葬場の空き状況です。法律上、亡くなってから24時間が経過しないと火葬することができません

--法律でそのように定められていたとは。

杉山さん:ご存知ない方も多いかもしれませんね。また、地域やタイミングにより火葬が混み合い、1週間待つといったケースなどもあります。

--状況次第では、かなり待つことになってしまう可能性もあるんですね。

杉山さん:その他、希望する式場の空き状況や、菩提寺がある場合はご住職の都合、参列する方々の都合などを考慮して決定します。

 

※記事内のイラストはイメージです。

取材したのは…

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取材:株式会社メモリアルアートの大野屋
杉山奈緒
2016年メモリアルアートの大野屋に入社。年間2万6千件を超えるお葬式、お墓、手元供養、無料仏事相談・お問合せを承ってきた「大野屋テレホンセンター」で仏事アドバイザーを務める。お墓ディレクター2級、仏事コーディネーターの専門資格を保有。豊富な知識と落ち着いた語り口でお客様に寄り添った回答が強み。『みんなの記事監修』でも葬儀・お墓・仏壇・終活・仏事マナーの専門家として活躍中。

テキスト・編集:TRILLニュース