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最終回!《合理的にあり得ない》涼子(天海祐希)と貴山(松下洸平)の関係性と謎の数字“3776”の秘密が明らかに!(10話レビュー)

  • 2023.6.26
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とある事件のせいで弁護士の職を追われた探偵・上水流涼子(天海祐希)と、その助手・貴山伸彦(松下洸平)が織りなすミステリーエンタテイメント。6月19日に放送された10話では、この物語の根幹である「涼子が弁護士の職を失った暴力事件」の真相が明かされる。

※以下10話のネタバレが含まれます。

涼子を追い詰めたのは貴山だった?

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涼子が弁護士を辞めざるを得なくなった理由は、いきなり椎名(野間口徹)という男性に殴りかかり、怪我を負わせてしまったから。しかし、涼子自身からその記憶はすっぽり抜けてしまっている。

なぜ涼子は椎名を殴ったのか。そして、なぜ涼子はその理由を忘れてしまっているのか。

このドラマの序盤から謎だった事件の真相が、最終回目前の10話にして、ついに明かされた。涼子は催眠術の一種によって暗示をかけられていたのだ。それは、「3776」という数字を耳にしたら、自分でも抗えない怒りの感情に苛まれるというもの。

事件当日、涼子と対面した椎名は、この数字を口にした。かけられた催眠によって、涼子は怒りの感情に抗えず、椎名を殴ってしまったのだ。そして、その催眠術をかけたのが、後に涼子が立ち上げる探偵事務所の助手・貴山だったのである。

ラスボスを仕留めにいく最終回

病気の父親の治療費を稼ぐため、若い貴山にはお金が必要だった。病床に伏せった父親には殺人罪の容疑がかけられており、犯罪者の息子を雇ってくれる職場はそうそうない。

貴山は、仕方なく違法な仕事に手を染める。詐欺や賭博など限りなくアウトな仕事を斡旋していたのが、氷川(阿部亮平)という男だった。

IT関係に強く、頭もキレる貴山は重宝された。涼子に催眠術をかけることになったのも、氷川の命令によるものだった。すべてが明らかになっても、涼子は貴山を恨むことはなく、むしろ全面的に信頼して受け入れた。

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これからも、この事務所で働いてほしい。そう貴山に願う涼子は、本心からそう言っているように見えた。これまであらゆる事件をともに解決してきた涼子と貴山。その過程において、しっかり信頼関係を育んでいたのだろう。

貴山に催眠術の指示を与えた氷川自身も、首謀者ではないことが明らかになる。真のラスボスは、総合商社・諫間グループの2代目社長・諫間慶介(仲村トオル)だった。

涼子が諫間グループの顧問弁護士を務めていた頃からの付き合いだが、彼の差金によって涼子はすべてを失ったことになる。

なぜ諫間は涼子を狙ったのか? 最終回、その理由が明かされるとともに、諫間に一矢報いる涼子と貴山のタッグが見られることだろう。

 

※記事内のイラストはイメージです。



ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_

編集:TRILLニュース / イラスト: vaguely(Instagram / HP