1. トップ
  2. 来シーズンは見られない!?【エンゼルス大谷翔平】ガチ野球ファンの女性インフルエンサーの「現地スタジアム観戦記2023」

来シーズンは見られない!?【エンゼルス大谷翔平】ガチ野球ファンの女性インフルエンサーの「現地スタジアム観戦記2023」

  • 2023.11.9
  • 3402 views
undefined
ビジョンに映る大谷選手(写真提供:古田さん)

創立63年目にして初のワールドチャンピオンとなったレンジャーズ。熱戦は記憶に新しいところですが、シーズンが終了した今、世界中の野球ファンがもっとも注目しているのは、エンゼルスからFA(フリーエージェント)になった日本が誇るスーパースター・大谷翔平選手が来シーズンどこのチームのユニフォームに袖を通しているかということでしょう。

今シーズン後半はケガに苦しみながらも、打者として44本のホームランを打ち日本人選手初めてとなるアメリカンリーグのホームラン王を獲得、投げては2年連続の2桁勝利と“二刀流”で低迷するチームの中、孤軍奮闘の活躍をファンに見せてくれた大谷選手ですが、エンゼルスと再契約する可能性は低いと見られており、優勝を狙えるチームへの移籍を予想するメディアの記事が連日溢れかえっています。

エンゼルスでの勇姿が観られないのはちょっぴり寂しい…

undefined
写真:AP/アフロ

そんな目が離せない大谷選手ですが、移籍が決定すると来シーズンはエンゼルスでのプレイは観られないということになります。ホームランを打ったときに生まれた名実況「ビッグフライ、オオタニサン」や、メジャー初ホームランでの洗礼(?)となる「サイレントトリートメント」、今シーズンから実施された兜パフォーマンスなどエンゼルスで数々の名シーンをファンに見せてくれた大谷選手。それが観られなくなるのは少し寂しい気がしますね。

そこで本記事では、今夏にロサンゼルス・エンゼルスの本拠地、エンゼルスタジアムへ現地観戦に訪れた、年間プロ野球現地観戦40試合以上でモデル・インフルエンサーとして活躍しながら幼少期からカープを愛する“カープ女子”でもある古田ちさこさんの様子をご紹介。

現地観戦ならでの様子やメジャーリーグならではの空気など、そこで感じたものを伺いました。

大谷翔平選手を目の当たりにした2日間

undefined
チケット売り場上部の大きな大谷選手のパネル(写真提供:古田さん)

今やメジャーリーグをも代表するスーパースターになった大谷選手のプレーはとても印象的だったと言います。

「現地では2試合観戦しましたけど、ヒットも打って盗塁も決めていました。スタンドから見ていても『野球を楽しんでいる』のがすごく伝わってきて。改めてすごい選手なんだと実感しました」(古田さん)

打って走って大活躍となった試合を観戦できるなんて古田さん、持ってますね…!

メジャーリーグならではの雰囲気も堪能

undefined
バッターボックスに入る大谷選手(写真提供:古田さん)

メジャーリーグならではのスタジアムの雰囲気も堪能できたという古田さん。ロサンゼルス行きはいわゆる「観戦ツアー」に申し込みましたが、用意されたチケットが外野席の後方だったこともあり、チケットは別でも手配したとのこと。

「やっぱり、見るからにはできるだけ近い席で見たいなと。ただ、ツアーで取った席もせっかくだからと行ってみたら、外野席の後方でメチャクチャ高いんです、ゴルフの“打ち下ろし”みたいな(笑)。でも、それはそれでメジャーっぽいですし、球場の雰囲気も日本とは違うので楽しめました」(古田さん)

日本のスタジアムにも足を運んでいる古田さんならではの、日米スタジアムの違いも堪能できたようです!

見逃せない「球場グルメ」も堪能!

undefined
写真提供:古田さん

球場での野球観戦の醍醐味の1つが「球場グルメ」でしょう。それはアメリカでも同じ。

古田さんもドリンクやヘルメットに入ったナチョス、そしてホットドッグなど、エンゼルスタジアムの名物グルメをたっぷり堪能したようです。どれもとっても美味しそう!

カープ女子としては鈴木誠也選手の活躍にも胸打たれた!

undefined
写真提供:古田さん

「エンゼルス対カブスの試合を見に行こうと決めたのは2022年のことです。早い段階で今年の対戦カードが発表されていたので、両親と一緒に旅行も兼ねてロサンゼルスへ行こうと。大谷選手はもちろんですけど、やっぱり鈴木誠也選手のメジャーでのプレーが見たかったのが一番の理由です」(古田さん)

undefined
エンゼルスタジアムの前での一枚(写真提供:古田さん)

幼少期から家族ぐるみでカープを応援し続ける古田さん。それだけに、現地で見た“メジャーリーガー・鈴木誠也”の姿には思うところもあったと言います。

「なんか、こんなすごいところまで来たんだなぁと。本当にメジャーリーガーになったんだなぁって。どこか母親のような気持ちになりました(笑)」と、古田さんが言うのも無理もありません。

長年、カープを応援し続ける古田さんは、毎年のように春季キャンプが行われる宮崎も訪れています。プロ1年目、まだ高校を卒業していない18歳の鈴木選手が二軍の練習場で汗を流す姿を、今でも鮮明に憶えているそうです。

undefined
鈴木選手が所属していた広島東洋カープの本拠地「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島」(出典:ngorkapong/Shutterstock.com)

「(鈴木選手は)当時から期待されていましたけど、その頃はまだ一軍で活躍することを目指す新人選手のひとり。泥だらけになりながら懸命に練習して、気付けばカープの4番、日本の4番になっていました。そして昨年、満を持してメジャーリーグへ移籍。鈴木選手自身もずっとメジャー志望を公言していましたし、ファンとしても笑顔で、納得して見送ったので、アメリカでプレーする姿を見れて本当に良かったなと思います」(古田さん)

undefined
ビジョンに映る鈴木選手(写真提供:古田さん)

長年、カープを見続けているからこそ、かつて応援した新人選手がメジャーリーグの舞台でプレーする雄姿を目に焼き付けることができた古田さん。

贔屓チームを作る素晴らしさの一端を覗き見た気がします。

大谷選手の去就からますます目が離せない!

有力候補のチーム名が出てくるなど世界中の野球ファンの注目を集める「OHTANI移籍狂騒曲」

そして来シーズンはどのチームのユニフォームに袖を通すのか。ますます目が離せそうにありません!



取材協力:古田ちさこ SNS:X(Twitter)/@chisakofuruta、Instagram/@chisakofuruta
千葉県出身。モデル、インフルエンサー。カープファンの両親の影響で幼いころから球場に通い、初めて好きになった選手は前田智徳氏。学生時代に読者モデルとして雑誌、web、広告を中心に活動を開始。趣味のカープ観戦をSNSで発信し続けたことによりコラム執筆やメディア、イベント出演と活躍の場を広げ、2014年ユーキャン新語・流行語大賞授賞式ではトップテン語【カープ女子】受賞者として登壇している。年間現地観戦数は40試合以上。

取材・文:花田雪(Kiyomu Hanada)
1983年、神奈川県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、2015年に独立。ライター、編集者として年間50人以上のアスリート・著名人にインタビューを行い、野球を中心に大相撲、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆。著書に『あのプロ野球選手の少年時代』(宝島社)『オリックス・バファローズはいかに強くなったのか』(日本文芸社)がある。

の記事をもっとみる