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タコの中で一番かわいい?!「メンダコ」はなんか普通のタコといろいろ違うようだ!

  • 2023.5.25

メンダコは、世界中に生息しているタコの中でも「一番可愛い」ともいわれます。 その見た目は通常のタコとは大きく異なり、どこかマスコットキャラクターのような珍妙な姿形をしています。 そして見た目だけでなく、生態もいわゆるタコとは違うのだとか。

そこでここでは、メンダコがどのような生き物なのかを、一般的なタコとの違いなども交えて解説していきます!

「メンダコ」とは

 

メンダコは、タコの一種でメンダコ科に分類されています。 しかし、その生態は未だに多くの謎に包まれている深海生物となっています。 まずはメンダコについて判明していることを見ていきましょう!

メンダコの生息地

生息地に関しては、水深200mから1,000mほどの海底近くに生息しているとされています。 日本近海でその姿は見られますが、他の地域ではどこの海に分布しているかはまだ分かっていません。

メンダコの食性

メンダコは、底性生物のヨコエビ類など小型甲殻類を食べることがわかっています。

メンダコの生態

その体型も相まって、メンダコはいわゆる通常のタコと比べると、体内に水を取り込むスペースがあまりありません。 そのため、他のタコのように取り込んだ水を一気に噴射するといった素早い移動はできません。

また、餌の少ない深海で生きるため、体力消耗を抑えるようにゆっくりした動きになったとも考えられています。

暗い深海で生息しているため、タコの特徴ともいうべき墨袋は消失しています。 つまり、メンダコは墨を吐くことができません。

メンダコという名前の由来

メンダコという名前は、地上で捕まえた時の姿から来ているとされます。

水から上げると柔らかい体を支えきれず、ぺしゃんこになってしまいます。 このぺしゃんこな状態で発見されることから「面のようなタコ」という意味でメンダコと名付けられました。

なお、英語では「umbrella octopus」と呼ばれ、傘のような見た目をしているところから名付けられました。

メンダコと普通のタコの違い

 

メンダコと普通のタコは非常に異なる外観をしています。 それもあって、性質も異なります。 ここからはメンダコと普通のタコの違いを見ていきましょう。

足の使い方の違い

普通のタコは、腕のように自由自在に動かせる足を持ちます。 対して、メンダコの足は放射状に広がっており、かつ自由に動かせません。

メンダコの足は、半分以上が大きな膜に覆われています。 そのため、腕のように動かすことができないのです。

吸盤の違い

普通のタコは、吸盤が二列となっています。 しかし、メンダコの吸盤は一列しかありません。

そんなメンダコの吸盤の周辺には、長い感覚毛が多く生えています。 これは深海に生息するタコたちに多く見られる特徴だそうです。

かわいいメンダコに会うには?!

 

そんな愛らしいメンダコに会うことはできるのでしょうか?

実は期間限定でメンダコを見られる水族館は全国各地にあります。 しかし、メンダコ自体の飼育がとても難しいため、安定的に見るのは難しいようです。

メンダコは飼育するのが難しい!

深海に生息するメンダコを飼育するというのは、非常に難易度が高いです。 そのため常時展示している水族館は2023年現在ありません。

しかし、過去に期間限定の企画などで展示していた水族館は多々あります。 例えば、アクアワールド茨城県大洗水族館や鳥羽水族館、新江ノ島水族館、サンシャイン水族館などで飼育や展示が試みられていました。 沼津深海水族館ではトップページで当日の展示有無が確認できるといったサービスが展開されています。

また、葛西臨海水族園では世界で初めてメンダコの孵化の撮影に成功しています。 もしかしたら将来的に、メンダコの常設展示が行われるようになるかもしれません。

まとめ

メンダコはとてもかわいらしい姿をしたタコです。 深海に生息しているのですが、普通のタコに比べてもぺったんこな見た目をしています。

その愛らしい見た目から、タコの中で一番かわいいと言われることもあります。 ただし、深海生物という事もあり、生態も不明なことも多く、飼育が難しいことからなかなか水族館でもお目にかかれない存在の様です。

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