木造2階建ての端正な日本家屋に鎌倉らしい風情を感じるそば処「段葛 こ寿々」。信州産の香り高いそばに加えて、とろける食感のわらび餅も名物です。鶴岡八幡宮の参拝した後に立ち寄って古都の情緒を感じてみませんか。
提灯と柳が風にそよぐ昔ながらのそば処
鶴岡八幡宮へと続く段葛沿いにたたずむ「段葛 こ寿々」は、昭和初期に建てられた日本家屋をリノベーションしたおそば屋さん。情緒のある二階屋は、鶴岡八幡宮の参拝で行き交う人々の目をひきつけます。
鎌倉の四季に合わせて色を変える店頭の暖簾
数寄屋造りの店頭には年季の入った看板と季節ごとに色が変わる暖簾が掛かります。暦にあわせて春分になると萌黄(もえぎ)、夏至には浅黄(あさぎ)、秋分からは山吹(やまぶき)、冬至を迎えると鬱金(うこん)といった具合に暖簾からも四季の移ろいを感じますよ。
落ち着いた雰囲気の店内にも暖簾が掛かり、竹を格子に組んだ下地窓など端正な日本家屋のつくりに老舗のそば処らしさが漂います。
こだわりのそば畑から生まれる名物そばのツヤとコシ
自慢のそばは、清らかな水が流れる信州の蓼科にある専用のそば畑で育てています。美味しいそばの産地としても知られる蓼科は標高1000mにあり、寒暖差のある気候が栽培に適しているのだそう。職人が打つそばは艶々としてコシがあり、のど越しもいいのが特徴です。打ちたての美味しさを3日間寝かせた極上つゆと一緒に味わって。
トロリとした食感にあっと驚くそば処の甘味
ほんのりと芳醇な香りが漂うそばつゆをそば湯でいただいた後は、そばと同じぐらいの看板商品「わらび餅」をぜひ。国産の本わらび粉を贅沢に使い職人が大きな銅鍋でじっくり練り上げ、独特の弾力がありながらも口に入れるととろける食感。そばと同様にツヤとコシがあります。沖縄・波照間島産の黒糖でつくる黒蜜と国産きな粉をたっぷり絡めて召し上がれ。
できたての美味しさを鎌倉のお土産に
お店の一角にはわらび餅専用の売店がオープンします。用途に合わせて3種類ありユニークなパッケージは、土産としても喜ばれます。鎌倉で親しまれている味を持ち帰ってくださいね。