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「あみだくじ」、漢字表記は「阿弥陀籤」だけど・・、その仰々しい漢字の由来や意味を解説

  • 2023.5.23

くじびきの一種となる「あみだくじ」。 その漢字表記は「阿弥陀籤」となります。

このあみだくじ、その由来は賭博にあったとされますが、名前自体は真逆の立ち位置に存在する仏教の阿弥陀如来に由来するのだとか。

ここでは、この阿弥陀籤について解説していきます!!

阿弥陀籤(あみだくじ)とは?

 

あみだくじは、人数分など必要なだけの縦線を引き、ランダムに横線を引いて作るくじ引きの一種です。 参加者は、各々重複しないようにスタート点を決めて、線をなぞりながら進んでいきます。 誰も同じ結果にならないという特性があり、ある種のゲーム性も備えています。

簡易ながら公平性があるということで、日本では古くから親しまれてきました。

阿弥陀籤(あみだくじ)の名前の由来

 

なぜ縦線と横線を引いたくじ引きを「あみだくじ」と呼ぶのでしょうか? ここからは、その名前の由来について見ていきましょう。

誕生は室町時代

あみだくじの原型は博打の一種だったと言われています。

当時のあみだくじは現代のように縦線状ではなく放射線状となっており、中心に金額が書かれていたものだったのだとか。 一方の端に金額を書き入れてそれを隠し、参加者がもう一方の端を選んで引き当てた金額の金銭を出して品物を買い、それを平等に分けるというシステムでした。

男気じゃんけん的なルールのくじ引きだったともいえます。 それが時代とともに変化し、現代のような縦線と横線のくじ引きになったと考えられています。

形状が阿弥陀如来の後光由来説

あみだくじという名前は、かつてのあみだくじの形状が由来ともされています。

前述の通り、あみだくじは縦線状ではなく放射線状のものでした。 その形状が阿弥陀如来像の背中にある後光を連想させたことからあみだくじという名前になったという説があります。

阿弥陀如来の功徳由来説

あみだくじの名前に関して、由来となるもう1つ説があります。 それは、阿弥陀如来の姿ではなく、功徳から来ているという説です。

阿弥陀如来の功徳は、誰にも平等に分配されるとされます。 そして、あみだくじもまた誰もが平等な結果となるため、阿弥陀如来にあやかった名前になったという説です。

あみだくじは日本だけ?

 

日本では多くの人が知るあみだくじ。 しかし、海外ではこのあみだくじのシステムは取られていないのだとか。

ほとんどの人は知らないらしい

あみだくじは、簡単に用意できますが、わかりやすく明瞭に、かつ平等に当たり外れの結果が出ます。 アナログで対応できることもあり、似たようなシステムのくじが世界中にあるようにも思われますが、実はそうではないんだとか。

スタート点とゴールが全て異なるということに驚かれることもあるそうですよ。

韓国にはあるみたい

ただ、お隣の韓国にはあみだくじに似たようなものが存在すると言われています。 ちなみに韓国語では「梯子」や「梯子乗り」を意味する言葉で親しまれているようですね。

当選確率が異なる!?

 

あみだくじの当選確率について注意が必要です。 完全に平等な確率ではなく、特に横線の数が少ない場合には平等な確率とは言えなくなります。 横線が少ないと、当たりの位置から近い場所を選ぶ方が当たる確率が高くなる傾向があります。

極端な例で説明すると、5本の縦線に対して横線がない場合は、当たりの直上が当たりとなりますよね? 5本の縦線に対して横線が1本の場合だと、当たりの直上もしくはその横のみに当たりの確率が存在します。 このように、当たりの位置から近い場所を選ぶ方が当たる確率が高くなるのです!

とはいえ、あみだくじをやる場合は十分な量の横線を書き入れると思いますので、その差は微差にはなってきます。 また、そもそも当たり位置が隠された状態のくじではその確率の差を生かして攻略するというのは不可能となります。

もしも、当たり位置が見えている状態で始めたとしたら、あたり位置から近い場所を選んだ方が当たる確率は高くなる傾向にあるということは記憶の片隅にとどめておいた方がいいかもしれません。

まとめ

あみだくじは漢字で書くと「阿弥陀籤」となります。 その由来は阿弥陀如来の後光や功徳に関係していたと考えられています。

縦線に対して横線が少ないと、確率に偏りが出てしまいますので、なるべく平等にするには横線が多いほうがいいのですが、そうすると今度はなぞっていくのが大変になりますので塩梅が大切ということになりますね。

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