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【宮沢氷魚さんインタビュー】透明感を保つ美容のこだわり、美しいと感じる人、〝瞳で語る〟演技法とは?

  • 2023.5.23
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そこに佇むだけで人を惹きつける俳優・宮沢氷魚さん。透けるような美しい色をした瞳と、繊細な表現から繰り出される演技は作品に出演するたびに話題となる。役作りへの真摯な想いをはじめ、俳優だからこその美容へのこだわりを教えてくれた。

透き通る美肌の秘訣は、毎朝飲む1杯の青汁

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出典元:MAQUIA ONLINE

ルックスはもちろん、その凛とした佇まいで、「美しい」という表現がよく似合う宮沢さん。その美の秘訣となっているのが、“青汁”だという。

「毎朝1杯、飲むようにしています。始めてもう3年近く経つかな。僕は乾燥肌でもともとニキビもできやすい体質なんですが、皮膚科の先生に“青汁がいいよ”とアドバイスをもらって以来、毎日続けています。皮膚科の先生のことを信頼して始めたので、僕自身はどんな効果があるのかは正直わかってはいなくて(笑)。でも飲み始めてからは大きな肌トラブルはなくなりました」

青汁の他にも食生活や基礎化粧品にもちょっとしたこだわりが。

「食生活の面では基本的には“食べ過ぎ注意”ということは念頭に置いています。ラーメンが大好きですが、月に1回とかにおさえるようにしたり、どうしても麺類が食べたくなった時はおそばにしてみたり。ラーメンよりもパスタのほうがいいと聞いたことがあるのでパスタを選ぶようにしています。
基礎化粧品はもうコレというルーティンが決まっています。お風呂から出たら体を乾かすのと同時に化粧水をスプレーして、服を着たあとに美容液→化粧水→乳液→アイクリーム→ボディクリームというのがひと通りのルーティンです」

俳優の仕事を大切にしているからこそ、撮影中は美容により力を入れる

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透明感のある美肌も納得のルーティーンだが、今の仕事を始めたからこその習慣。

「画面いっぱいに自分の顔が映るということはもちろんですが、映画もドラマも1日ですべてが撮れるわけではないので。作品の中では同じ日だけど、撮っているのは別日ということも当たり前。それなのにニキビがある日とない日があると、繋がりが変に感じてしまう。観ている方にはそんなに気にならないかなとは思うけど、自分で観るとやっぱり気になるので、肌ケアは気をつけています」

撮影期間になるとより一層、念入りになるそう。

「ただでさえ食生活も乱れるし、寝る時間も不規則になって荒れやすくなるので。いつものルーティンにシートマスクを取り入れてみたり、むくんだときはフェイスローラーを使ったりすることがあります」

美しいと感じる人は、小さなことに感動できる人

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宮沢さん自身が人に美しさを感じる瞬間を聞くと、じっくり悩みながら答えてくれた。

「動物の動画だったり、満開の桜とかきれいな景色を見て感動できる人を見ると“美しいな”と思います。感性が豊かで素敵ですよね。僕自身が感動するかどうか?……うーん、あまりしないかも(笑)。最近、感動したことがパッと思い浮かばないかもしれません。それこそ大好きな野球でいうとWBCがありましたけど、優勝した瞬間だけがちょうどTVで観られなかったんです(笑)。仕事の移動中で電車に乗っていて。乗車中はスマホで観ていたんですが、乗り換えのタイミングでいったんスマホを閉まって。そのときに優勝が決まりました。感動する瞬間をみごとに逃しちゃいましたね(笑)」

役がちゃんと入っていると目が変わる

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真剣な表情も朗らかな笑顔も、どんな瞬間も美しい宮沢さん。自分自身が思うチャームポイントは?

「瞳の色をきれいだと言っていただくことは多いですし、自分でも結構好きです。ただ、役をやる上ではたまに障害になることもあります。例えば時代劇だと目の色素が薄いと一気に現代劇っぽく見えてしまうんです。あと色素が薄いからか、とにかく眩しくて目が開けられないときが多々あります」

この日の撮影中にも何度も心を奪われたその魅惑の瞳は、役によって変化するという。

「役によって目の力の入れ加減や目つきが変わるのは自分でも感じています。映画『レジェンド&バタフライ』で明智光秀役をやった時には、出来上がった作品を観て、狂気を感じるような目になっているなと自分でも思いました。役作りとしてそこを意識してはいないんですが、役にちゃんと入れていると目つきも自然と変わっている気がします」

今回の映画で大事にしたのは“自分が演じる役柄はどういう人なのか”ということ

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役が自分に入っていると目が変わる。そんな宮沢さんが最新作『はざまに生きる、春』で見せたのは、『レジェンド&バタフライ』とはまったく異なる“優しい瞳”だ。宮沢さんが演じたのは、新進気鋭の画家でアスペルガー症候群の特性を持つ青年・屋内透(おくないとおる)。役作りをする上で監督と共に発達障がいの方たちへの取材を重ねたという。

「実際にいろいろな方とお会いしました。僕の演じ方次第で、一歩間違えると発達障がいの当事者の方々への差別を助長してしまう可能性がある役。なので、どこまで演技に(取材したことを)反映させるのかは監督と一緒に慎重に考えていきました。ただ、僕が役作りをする上でいちばん大事にしたかったのは“透という1人の人物のキャラクターを作る”ということ。取材を重ねつつ、発達障がいの特性を持っていることを抜きにして“透はどういう人なのか”を考えるようにしていました」

作品や役へのリスペクトを感じる役作りの中で見えてきた“透の魅力”とは何だろうか。

「透はすごく才能に溢れている人。その才能をライフワークにできた幸せだったり、夢中になれるものを見つけるとその気持ちを誰かに伝えたいという熱い思いになる性格なんですよね。その気持ちは僕も分かります。僕も好きなものがあるとワーっと夢中になって、誰かと共有したい。大好きな野球の話だったら、何時間でも話せてしまいます(笑)」

外で飲むコーヒーって……高いですよね(笑)

透には“週に1回映画を観る日”という習慣があるが、青汁を飲む以外にも宮沢さんには、朝のルーティーンが。

「青汁を飲む前に必ずコーヒーを自分で淹れて飲んでいます。お店で挽いてもらったコーヒーの粉をお湯でゆっくり抽出している、なんでもない時間が好きです」

外でコーヒーを飲むことはないのかを聞くと「……高くないですか?」と笑う。

「友達とか家族とか、誰かと一緒なら外でコーヒーを飲むこともあります。それは飲み物代だけじゃなく、人と話す時間にもお金を出しているような感覚なので、高いとは思わないんです。でも、1人で外でコーヒーって……無言で飲むわけじゃないですか。500円とか600円くらいかかるって考えたときに“家でも飲めるしな”と思ってしまうんですよね(笑)」

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話題作に立て続けに出演しているが、今後の目標を聞いた。

「日本だけではなく、海外でもエンターテイメントの仕事ができたらなとは思っています。ドラマや映画、舞台、ジャンルはこだわりません。自分の仕事の幅を広げていくのが目標。30歳をむかえるころに何かしらその第一歩を踏み出したいです」

では最後に、“俳優・宮沢氷魚”としての今の強みは?

「日本だと“似ている人がいない”ということはよく言っていただきます。スタッフさんによく「『この役、氷魚くんにどうかな』と思うと、別の人が思い浮かばない」と言っていただけるので、そこは自分でも武器にしていきたいという気持ちです。ただ、それが顔立ちなのか佇まいなのかはまだ分からないのですが……(笑)。今まではちょっと儚い役どころが多かったので、今後は力強く最後まで生き抜く役を演じてみたいです」

宮沢氷魚さんが出演する映画『はざまに生きる、春』

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©2022「はざまに生きる、春」製作委員会

仕事も恋もうまくいかない日々を送る、雑誌編集者の小向春(小西桜子)。ある日、“青い絵しか描かない”ことで有名な画家・屋内透(宮沢氷魚)を取材することに。思ったことを口にし、感情を隠さない屋内。まっすぐで純粋な彼の特徴は“発達障がい”の特性でもあった。人の顔色ばかりうかがっていた自分とは違う屋内に戸惑いながらも、春は次第に惹かれていくけれど……。【5月26日(金)ロードショー】

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1994年4月24日生まれ、米国・カリフォルニア州サンフランシスコ出身。2017年ドラマ『コウノドリ』第2シリーズで俳優デビュー。初主演映画『his』では多くの賞を受賞。2023年6月5日より上演の舞台『パラサイト』に出演。

シャツ・ソックス/ともにスタイリスト私物、パンツ¥38,500/ニート(にしのや)、靴¥¥51,700/フット・ザ・コーチャー(ギャラリー・オブ・オーセンティック)
お問い合わせ先/03-6434-0983(にしのや)、03-5808-7515(ギャラリー・オブ・オーセンティック)

撮影/田形千紘 スタイリスト/Masashi Sho ヘアメイク/Taro Yoshida(W) 取材・文/上村祐子 企画・構成/萩原有紀

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