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初めて“独身の彼”ができました…31歳女性が密かに抱える「彼に打ち明けてはいけない秘密」

  • 2023.5.22

銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、不倫ばかりしてきたが、初めて独身男性と付き合えた31歳女性。過去の男性遍歴を彼に話すべきかどうか…佑雪さんのお答えは?

お悩み:「昔の男性遍歴、彼に正直に話すべき?」

【クラブ佑雪】vol. 295

最近、生まれて初めて正式に彼氏と呼べる彼氏ができました。それまでは恥ずかしながら、既婚者と不倫を繰り返してきました。ようやく独身の方とお付き合いできるようになって、気づいたことがたくさんあります。いつ電話してもいいし、タブーの話題もないし、自然に結婚の話もできて本当に幸せです。もう二度と、不倫の恋には戻れません。というか、今になって、やっとあれは恋ではなく、自分の勘違いだったんだなと目が覚めました。正直、「大好き」と言いながら、月々、お金をもらっていた相手もいるので、あれも今で言えば、パパ活だったのかとも思いますが、本当の愛を見つけた今は、そういうこともどうでもよくなりました。ただ、悩んでいることがひとつあります。今の彼のことは本当に大好きで、結婚の話もしています。そして、「お互い、隠し事は絶対なしでいようね」と言い合っています。

そんななか、先日、「これまで付き合った人とは結婚とか、考えたことなかったの?」と聞かれて、うまく答えられないということがありました。隠し事はしないという約束をした以上、自分はこれまで既婚者としか付き合ったことがないから、結婚は考えられなかったと正直に話すのが誠実だということはわかっています。でも、そのことを昔からの友だちに相談したところ、「そんなこと死ぬまで話す必要はない」と止められました。今の彼は48歳で包容力のある大人の男性なので、理解してくれると信じていますが、佑雪さんはどう思われますか?

(モル 31歳未婚 金融)

「幸せになるためにすべきこと」

いやいやいやいや、言わなくていいでしょ。いいですか? 人生、長いです。大変です。ご相談者さまも不倫(パパ活含む)を重ねて、楽しいこともあったでしょうが、辛いこともたくさんあったはずですよね? それでようやく、今の彼と巡り会って、独身同士の正規の恋を謳歌していると。しかも、結婚にも向かっていると。それって、幸せになるためですよね? であれば、ここらで優先順位を整理しようじゃないですか。

まず、ご相談者さまが幸せになることが最優先ですよね? まあ、そこに彼も加えて、二人の幸せを最優先ってことにしてもいいですが、とにかく登場人物が幸せになることが目的であると。それで間違いないですよね? であれば、その目的にまっすぐ向かいましょう。二人の幸せより“正直に話すこと”は優先順位は当然、それより低くなりますから。

それにいいですか? 正直=幸せではありません。じゃなければ、「正直者はバカを見る」という慣用句は生まれてません。また、「今の彼は48歳で包容力のある大人の男性なので、理解してくれる」とありますが、人間、そんな風に年齢で包容力がもてて大人になれるんだったら、長く生きてたらみんな悟りを開いてお釈迦さまになってるはずですが、そうなってませんよね? 100歳でも包容力がない、子どもじみた人はたくさんいます。まだ、ご相談者さまと彼は「隠し事はなしでいようね」って言い合ってるくらい、お互いを知らず、自分を見せず、またお相手の本性を見抜くこともない赤の他人同士なわけです。そんなお相手の何がわかるんですか? 実際、彼もご相談者さまの過去については全然知らないわけですし。

幸せの定義は人それぞれですが、何がお二人にとっての幸せかはわかりません。パパ活も含めて、彼に洗いざらい言ってしまえれば、その瞬間は“隠し事をしている”状態から解放されて、ご相談者さまは楽になるかもしれません。でも、彼は不快な思いをするかもしれません。もちろん、彼が本当に包容力があって、それも含めてご相談者さまを受け止め、愛してくれる未来があるかもしれません。でも、彼が不快な思いをする可能性が残っている限り、わたくしは言うべきではないと思いますし、言う必要もないと思ってます。自分が楽になるより、彼を不快にさせない思いやりをもちましょう。

ていうかね、男の人って年下の女性に大人ぶって見せてても、実はそんなに自信もなかったりするんです。だから、表面的には心が広いフリをしていても、実は彼女には不倫はもちろん、パパ活なんてもちろんしない、世間のルールを守る貞淑な女性であってほしいって願ってるパターン、かなりあるんじゃないかな。で、ご相談者さまが打ち明けた瞬間は「僕は受け入れるよ」って言葉では言ってても、あとあと、ヘタしたら何十年も経ってから、ケンカしたときなんかにふと「パパ活なんかしやがって!」みたいな暴言を吐いてくるってこと、ありますからね。もし、本当に包容力がある男性なら、「君の過去はどうでもいいよ。今目の前にいる君を好きになったわけだし、過去に何があろうと、それは変わらない」って言うはず。「隠し事はなしで」って言ってる時点で、気が小さいし、不安がある人であることは間違いありません。

人間関係ってね、油断しないほうがいい。みんな恋人や夫婦、親子、親友っていう関係に理想を抱きがちだけど、そんな密接な間柄であっても、いや、そうだからこそ、いがみ合ったりするじゃないですか? そういうときのためにも、お相手に掴まれたら痛い弱みは見せない方が絶対にいいです。まして、結婚を考えているなら、なおさら。死ぬまで対等に主導権を握るために。

二人で人生を添い遂げた結果、「彼は私を守ってくれた」っていうことはあるかもしれません。でも、それはあくまで結果です。未来の自分を守り、自分を幸せにするのは、現時点で自分しかいないのです。だから、自分で自分を守り、自分を幸せにするためにも、命取りになる恐れがある言動はしちゃダメ。

まあ、そういうことを言って、本当に大丈夫な人とじゃないと結婚したくないっていうのであれば、止めませんけどね。要は、コトをいたしてるときに「気持ちいい?」って聞かれて、3cmズレてたときに「いや、全然。だって、3cmズレてるよ」って、あなたは言いますか? っていうのと同じ問題だからね。そういうことを含めて、お考えいただきたいです。

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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。

©narith_2527/Gettyimages

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

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