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道に迷っていた“フードデリバリー配達員” 近所のマダムに助けられ「人の温かさ」に触れた瞬間

  • 2023.9.15
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画像:PhotoAC

住みたいランキングの上位にくる街とはどのようなところかご存知でしょうか。

通勤や商業の利便性の高さそして、街並の綺麗さが上位に来るための条件だと言われています。皆さんは住んでみたいと思う理想の街はありますか?そして、その条件はなんでしょうか?

2年間フードデリバリー配達員として働いた男性が、住む街を考える上で参考になるエピソードを話してくれました。

フードデリバリー配達員が選ぶ「住みたい街」

私が、フードデリバリー配達員として働いていた経験からおすすめするのは、人と人のつながりを大切にする「下町」です。

情緒ある古い街並みを残した下町エリアの配達では、人の温かさを感じることができます。

例えば、信号待ちをしていると「暑いのに大変だねぇ」と労いの言葉をかけられたり、お弁当屋さんで配達の調理を待っているとお店の方が「お待たせしてごめんなさいね」と椅子と冷たいお茶を出してくださったりすることもあります。

 

これだけではなく、私には決定的に「下町」に住みたいと感じた出来事がありました。

ある日の午後、その住宅地は初めて配達するエリアだったので、配達先の建物を探すのに難儀していました。

キョロキョロと中を見渡しながら歩いていると、世間話中の2人のマダムが「大丈夫?迷子になっちゃった?」と心配して声をかけてくれました。「あっ大丈夫です!ご親切にどうも!」と少し遠慮ぎみに返すと、「こういう時は向かいの酒屋さんに聞くと良いわよ!」と言って私の手を引っ張って行きます。

私は「いやそこまでして頂かなくても…」と申し訳なさを口にしましたが、時すでに遅し。すっかり大ごとになってしまいました(笑)。

道に詳しい酒屋さんのご主人は人柄もとても良い方で、「この辺は番地が飛んでてわかりづらいよね。」と正しい道順を教えてくれました。おかげで無事に配達を終えることができ、助けてくれたマダム達と酒屋さんに私は心から感謝しました。

昨今はご近所さん同士の交流も少なくなっていますが、今度引っ越すならこういう「下町」に住んでみたいなと思いました。

実は高まっている「下町人気」

迷子になった配達員の男性が、ご近所の方の助けを借りて無事に配達を終えたというエピソードでした。下町の配達で「人の温かさ」を感じ、このような土地に住んでみたいと思った男性の気持ちに共感できる方も多いのではないでしょうか。

実際に、下町人気は高まっているようで、地価上昇や人口流入増加も発生しているようです。東京都では、台東区、墨田区、荒川区などの下町エリアで、そのような傾向が顕著になっているそうですよ。

皆さんも引っ越す機会を検討することがあれば、人情重視で下町エリアを選んでみるのも良いのではないでしょうか。


編集:TRILLニュース

提供:元フードデリバリー配達員・20代男性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています。
※画像はイメージです