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「屋内だから大丈夫」は要注意!【熱中症】になりやすい条件とは?プロに聞いてみた

  • 2023.7.31

災害級の暑さを記録するなど、とにかく暑い日が続いていますね。日差しが強く、じめじめとする夏場は、熱中症のリスクも高くなってきます。では実際に熱中症患者が一番多い時期は、いつ頃なのでしょうか?具体的な時期を知っておけば、熱中症対策も立てやすいかもしれません。

そこで今回は、日本赤十字社の佐藤さんに取材を実施。熱中症になりやすい時期や場所について伺いました。

熱中症になりやすい時期は?

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--熱中症になりやすい、注意が必要な時期はありますか?

佐藤さん:熱中症で搬送される方は、気温が高くなる時期に多く発生します。真夏はもちろん、急に気温が高くなる夏は、体が暑さに慣れていないため、注意が必要です。気温が低い日でも、湿度が高い日は熱中症になりやすいので、注意しましょう。

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--気温が低くても、熱中症のリスクがあるんですね。実際にどのような場所で、熱中症になりやすいのでしょうか?

佐藤さん:令和4年の総務省消防庁の発表によると、熱中症によって救急搬送された人の発生場所は、住居(敷地内すべての場所を含む)が最多です。

--住居が最も多いとは…!在宅時に気を付けるべきポイントがあれば、教えていただきたいです。

佐藤さん:暑いと感じたら、我慢せずにエアコンを活用しましょう。また、在宅時でも、こまめな水分補給は忘れずに。

熱中症になる人が最も多い月は?

--素朴な疑問なんですが、熱中症になる人が最も多い月ってありますか?

佐藤さん:令和4年の総務省消防庁の発表では、熱中症によって救急搬送された方の数は、例年、7月または8月が最多となっています。

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--なるほど。今の時期は特に要注意ですね。熱中症になりやすい条件はあるのでしょうか?

佐藤さん:急に気温が上がった日に屋外で過ごしたり、久しぶりに暑い環境で活動する場合は、熱中症になりやすいので注意が必要です。ほかにも、疲労の蓄積や睡眠不足、運動不足、肥満、慢性疾患、薬剤服用など、個々の健康状態によって、熱中症が起こりやすくなる場合があります。

また、体温調節機能が未発達な子どもや、体温調節機能が低下している高齢者の方も、熱中症のリスクが高いとされています。

熱中症にかからないために

熱中症は7月または8月になりやすく、発生場所は住居内が最も多いという、驚きの結果でした。日差しが届かない屋内は大丈夫だろうと、油断していた方も多いのではないでしょうか?

在宅時でもエアコンの活用やこまめな水分補給を行い、熱中症対策を怠らないようにしましょう!

今回取材したのは…

日本赤十字社 救護・福祉部 健康安全課
佐藤裕馬さん

編集:TRILL ニュース イラスト:vaguely(Instagram / HP