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「気付かぬうちに発症してるかも…」熱中症の“症状&判断基準”、プロに聞いてみた!

  • 2023.7.27

気温の高い夏に発症しやすい、熱中症。普段から気をつけていないと、自分でも気づかぬうちに発症していることも…。しかし、実際にどのような症状が出るのか、いまひとつわかっていない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、日本赤十字社の佐藤さんに取材。熱中症の具体的な症状や、熱中症の判断方法について伺いました。

熱中症の症状とは

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出典:9nong/shutterstock.com

--そもそも熱中症になると、どのような症状が見られるのでしょうか?

佐藤さん:熱中症は、I度~III度までの重症度合いに分類されます。

まずはI度。これは、現場での応急手当で対応できる軽症なものを指します。

具体的な症状は、
・めまい、立ちくらみ
・筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)
・大量の発汗 など

続いて、II度。病院への搬送を必要とする中等症です。

症状は、
・頭痛、気分の不快
・吐き気、おう吐
・倦怠感、虚脱感 など

最後に、III度。入院して集中治療の必要性がある重症です。

症状は、
・意識障害(呼びかけや刺激への反応がおかしい)
・けいれん
・手足の運動障害(まっすぐ歩けない)
・体に触れた時に熱いと感じるほどの高体温 など

これらの症状が見られた場合は、迅速な対応が必要になってきます。

熱中症だと判断するには?

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出典:Sorapop Udomsri/shutterstock.com

--熱中症だと判断するための基準はありますか?

佐藤さん:先ほどお話した症状が、暑い環境下で見られた場合は、すぐに熱中症を疑いましょう。

迅速な判断と対応を

重症化することで、後遺症が残る可能性もあるという熱中症。事前に具体的な症状を知っておけば、迅速に対応できますね。

日々のこまめな水分補給で熱中症対策をしながら、万が一、発症してしまった時でも適切に対処できるよう、備えておきましょう!

今回取材したのは…

日本赤十字社 救護・福祉部 健康安全課
佐藤裕馬さん

編集:TRILL ニュース