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「暑い日は要注意!」車が【オーバーヒート】した時に取るべき行動と防止策って?《プロが解説》

  • 2023.7.3

車のエンジンが熱くなりすぎると発生する「オーバーヒート」。エンジンの動作異常が起きたり、ときにはエンジンから煙が出てしまったりすることもあります。オーバーヒートが起きてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

今回は、車検・タイヤ交換・カー用品販売など、車に関するサービスを幅広く扱っている、オートバックスセブンの中村さんを取材!オーバーヒートの原因や対策などをうかがいました。

オーバーヒートが起きたらどうする?

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--オーバーヒートとは、どのような状態を指すのでしょうか?

中村さん:オーバーヒートは、エンジンから発生した熱量が、冷却性能を上回ってしまったときに起きるエンジントラブルです。原因として、冷却水の不足や漏れなどが考えられます。エンジンの冷却力が落ちると、オーバーヒートに繋がりやすくなります。

また、「ラジエーター」「ウォーターポンプ」「サーモスタット」「冷却用ファン」といった冷却システムに劣化や故障がある場合も、正しく冷却されず、オーバーヒートを引き起こすことがあります。

--オーバーヒートが起きたら、まずはどのように対処したらよいですか?

中村さん:まずは、路肩・道路脇・付近の駐車場など、安全な場所に車を停め、エンジンを切ってください。車を停止させた後は、ロードサービスなどに連絡しましょう。

オーバーヒート状態で走行を続けるのは危険です。症状がより悪くなるだけでなく、急にエンジンがストップして、事故に繋がるリスクもあるため十分注意してくださいね。

オーバーヒートを防ぐためにできることは?

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--オーバーヒート状態で走行するのは危険なんですね…!オーバーヒートが発生しやすい時期はありますか?

中村さん:オーバーヒートが起こりやすいのは、気温の高い夏場です。まさにこれからの時期なので、冷却水の水量をチェックして、漏れがないかチェックしましょう。

--一般の方でも実践できる、オーバーヒートを防ぐための対策はありますか?

中村さん:冷却水の水量チェックとあわせて、エンジンオイルの量が減っていたり、汚れていたりしないか確認しましょう。

また、経年劣化し、加圧が弱くなる「ラジエーターキャップ」を定期的に交換するのも効果的です。交換することでラジエーター内部の圧力が適正になり、ラジエーターの放熱能力が上がって、オーバーヒートを防止してくれますよ。

事前対策でオーバーヒートを回避しよう!

オーバーヒートが起きたときの対処法や、オーバーヒートを事前に防ぐ対策を紹介しました。これから迎える夏の時期はオーバーヒートが起こりやすくなるため、特に注意が必要です。

中村さんのお話を参考に、オーバーヒート対策を実践してトラブルを回避しましょう!

今回取材したのは…

取材した方:中村 暢利さん
オートバックスセブン メンテナンス商品部 メンテナンス商品課



編集:吉田穂菜美(TRILLニュース)イラスト: vaguely(Instagram / HP