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今さら聞けない!3割引になっている4,200円の商品、“定価”はいくら?

  • 2023.7.20
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難しい数学はできなくても、簡単な四則計算はできる、と安心していませんか。日常生活のなかでも毎日なにかしら「計算」をするので、自信のある方もいるでしょう。

しかし、意外と間違えてしまうことが多いのが「割合の計算」です。小学校では「歩合」や「百分率」として学習をします。この単元の学習は、小学校算数の鬼門。苦手な方も多かったのではないでしょうか。

今回は、そんな割合に関する問題です。

問題

あるお店で、商品が定価の3割引きである4200円で売られています。
この商品の定価はいくらでしょう。

 

割引になっている商品があれば、思わず買ってしまいますよね。そんなとき「元の値段と比べて、いくらお得になったのか」を計算していますか。

もちろんレジに持って行けば、お店の人が計算してくれますが、事前に自分で計算できると、さらにお得にお買い物ができるようになります。

 

さて、答えは出たでしょうか。

2940円という答えを出した人が多いかもしれませんが、実はそれは間違いです。

 

正解は「6000円」です!

解説

割引の問題は、わかっているようで、実はわかっていないことが多い単元です。

順に考えていきましょう。

 

まず「1000円の3割」と「1000円の3割引き」はそれぞれいくらでしょうか。

1000円の3割:1000×0.3=300円

一方「3割引き」というのは、もともとを10割(100%)と考えて、そこから「3割の分を引く」ということなので、3割引き=7割です。つまり

1000円の3割引き:1000×0.7=700円

「⚪︎割」と「⚪︎割引き」の違いは、算数でもよく間違える問題のひとつです。

 

次に今回の計算は「4200円の3割引き」ではなく「3割引きされた後の値段が4200円」だということに注意です。

もし「4200円の3割引き」であれば、「4200×0.7=2940」となり2940円ですが、今回はこの計算ではありません。

 

「3割引きされた後の値段が4200円」のときの、もとの定価を求めないといけません。

求める定価を「x円」とおいて考えてみます。

x円の3割引き:4200円です。

これを式に表すと、x × 0.7 = 4200 となります。(3割引き=7割でしたよね。)

これを計算すると、

x = 4200 ÷ 0.7

つまり、x=6000 ということで、定価は6000円です。

まとめ

日常生活にもとても密接に関係している「割合の計算」。わかっているようで、わかっていなかったことが多い単元です。

よく間違えるポイントは2つあります。

  1. 「⚪︎割」と「⚪︎割引き」の違い。
  2. 「x円の3割引き」と「3割引きされた値段がx円」の違い。

後者の違いは、なんとなくで文章を読んでいると、気づかずに計算してしまうことがあります。実際に自分が買い物をしている場面をイメージして、いくら支払うのかを考えながら計算すると良いかもしれませんね。