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夫婦の財布は別々がいい?一緒がいい?どっちがお金が貯まりやすい?

  • 2023.5.22

家計についての考え方は人それぞれですが、共働き夫婦の場合、財布を一緒にするか、別々にするか分かれるのではないでしょうか。

もちろん、それぞれメリットとデメリットがあります。紹介していきましょう。

■夫婦「別財布」のメリット&デメリット

共働きで夫婦別財布にする場合、それぞれが生活費を負担し、それ以外の部分については自由に使うという形が一般的ではないでしょうか。

例えば夫が家賃を負担し、妻が食費や日用品、通信費などを負担するといったケースです。

収入や家事負担のバランスにより、何をいくらくらい負担するかが変わります。その他の部分については、貯金をしたり、自分の趣味に使ったりと自由なお金の使い方ができるのが魅力です。

ただし、お互いのお金の使い方が見えにくくなるので、「相手に期待していたら貯蓄が全然なかった」というケースも起こり得ます。

定年間際になって老後資金がない!となっては大変ですし、子供がいる家庭で教育費に関してうやむやにしておくと、夫婦間でのトラブルに発展しかねません。

別財布にする場合は相手任せにせず、家族として月々貯めたい貯蓄額などの話し合いは必須といえます。

■財布を「一緒」にするメリット&デメリット

財布を一緒にする場合は、それぞれの給料をまとめた後に生活費を支払ったり、貯蓄をしたりします。お互いが自由に使うお金については、月々のお小遣いを決めて支給します。

メリットとしては、お小遣い制にすることで浪費を防ぐことができて貯蓄しやすくなる点です。

しかし、周囲と比べてお小遣い額が低いと不満が生まれる可能性もあります。その結果、仕事に対するモチベーションが上がりにくくなってしまうケースも起こり得ます。

将来を考えて貯金をしっかりするのも大切ですが、稼ぐ額に対してあまりにもお小遣いの設定が少ないと、その不満から夫婦仲にも影響する可能性もあるので注意が必要です。

■夫婦でよく話し合って!

筆者の考えでは、お互い自立した大人として夫婦別財布のほうが良いと思います。頑張って働いて稼いだお金なので、ある程度自由に使うことが仕事へのモチベーションになりますし、さらにキャリアアップするための自己投資などにも使いやすいからです。

しかし、別財布だとどうしても貯蓄に対する意識が薄くなってしまいます。家計に入れる生活費以外は自由に使うようにしてしまうと、お金はなかなか貯まりません。

そのため、家計として月々貯蓄する金額について話し合い、それぞれが自動積立できるような仕組みを作ることをおすすめします。

筆者の家庭では、積立定期預金・つみたてNISA・iDeCoを活用しています。「別財布でなかなか貯蓄できない…」という方は、自動的に貯蓄できる仕組みを使ってみてください。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

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