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住宅街のド真ん中にたたずむ予約必須のイタリア料理店「Birichinata (ビリキナータ)」

  • 2023.5.22

北山大宮のイタリア料理店「Birichinata (ビリキナータ)」で、コースのディナーなり。ミシュランビブグルマンにも選ばれたことも。

北山大宮近くのひっそりたたずむイタリア料理店

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以前から行ってみたいなあ!と気になっていたイタリアン店、ビリキナータ。2016年11月オープンなのですが、場所が北山大宮交差点の北西200mぐらいの住宅街のど真ん中という立地。最寄り駅は地下鉄北大路駅ですが、そこからも1kmチョイあり、行くタイミングを見計らっていたわけで。2020年にミシュランビブグルマンに選ばれているのですが、その時期に数回、予約電話を入れたのですが、全て振られております。
周辺に飲食店がまったくない地域なので、飛び込みで来るのは冒険でしょうな。品の良い外観。わくわくと中へ。

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ご覧のカウンター席が6席、4人掛けテーブル席が2つのこじんまりした、しかしお洒落な店内。御店主は八坂神社近くのイタリアン「キメラ」ご出身で、サブのお兄さんとの2名体制でした。

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壁に貼り付けた大きな黒板に、なんだか非常にそそるアラカルトメニューがばばーんと。今回は予約の際に¥8800コース(税込み)でお願いしておいたので特に悩むこともなく。

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で、ハートランドで喉を潤しつつ。

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3人ともそれなりに呑みますので、スパークリングをボトルでお願いしたら4本見せてくれました。一番左の伊ヴェネト、「Montesel Conegliano Valdobbiadene Prosecco Superiore Millesimato」という長い名前のプロセッコからスタート。確か¥6000ぐらいだったような。

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前菜その1。チェリーモッツアレラという可愛らしい丸いチーズ、それに和歌山産デコポン、上から生ハムで作ったパウダーをぱらっと、というカプレーゼのアレンジ的な一皿。このフレッシュで甘ーい和歌山産デコポンがなんだかいい仕事をするのですな。泡からスタートして、大大大正解!でした。

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前菜その2は、長崎産イサキは一口大に切って皮目はぱりっと身はふっくらと焼き上げ、それを甘酸っぱくて味の濃いミニトマト、生の水茄子と合わせて、上から ペリーラ(大葉のベビーリーフ)をぱらっと、というサラダ的な一皿。ソースは酸っぱすぎないまろやかバルサミコ。これまた超ニッコリだったオススメしたい一品。

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前菜その3は温かい一皿。蛍烏賊はニンニクの香ばしい香りが際立つブルギニオンバター(エスカルゴのオーブン焼などに掛けてあるアレ)で軽くソテー、一緒に小カブや人参、蓮根、カリフラワーとセロリなどの野菜類と合わせてある一品。野菜は軽く下茹でし、程良い固さを残してあるのがポイントでしょうな。バターソースと良い感じで調和し、野菜好きなら間違いなく好きであろうと思う皿でした。

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で、初めの泡が無くなったので、お次は白のボトルを。「ちょっとしっかり目のオレンジ系なんてありますかね?」とお願いし、この自然派を推薦頂きました。仏アルザスは「Pépin Orange NV」なり。Gewürztraminer (ゲヴェルツトラミネール)なるブドウ品種100%。
これ以降のお料理と良い感じで調和したような~。これも¥6000ぐらいだったように記憶。

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いいタイミングで来れたねえ!と喜んだ、桂産の白子筍のフリットが登場。朝採れであく抜き無しでOKだそうです。衣にあおさ海苔をほんのり利かせていて、上からぱらぱらっとカラスミパウダー!という旨くないわけがない一品。

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個人的にはこれが本日一、それも圧倒的な!と思ったパスタ。緑のソースは蕪の葉由来で、蕪と桜鯛の身で作った海山合体ラグー的一品。上からプチプチと歯ごたえの良い「黄金とびっこ」が!という。

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パスタは1.4mmぐらいの若干細いスパゲティー二。最近、結構自宅でパスタを作るのですが、こうビシッと塩加減が決まると作るのも楽しいであろうなあ~と思いつつ。とりあえず超ウマ。キメラのシェフが大阪のポンテベッキオ出身なので、シェフは孫弟子と言うことになろうかと思うのですが、こういう和食材系パスタは非常にお上手ですな。

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オレンジワインが美味しくて、お料理2皿でもう消化!と言う状態。この後にまだ魚と肉の皿が出る!ということなので、グラスでハーフサイズで出しますよ!とのお申し出。こちらの白を出して貰いました。仏コート・デュ・ローヌは「Vignobles David Fleur de Sel」なり。シェルドネ100%でこれまた間違いのない。

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魚は、太刀魚。黄色いのは黄ビーツのピュレを使ったソース、添えてあるのは青梗菜。いやまたこれは手堅い一品ですな。ビーツの独特の旨味がソテーした太刀魚と調和するのが面白い。

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で、更に赤グラス。軽いので!とお願いし、伊アブルッツォの「Quercia dei Corvi Cerasuolo d'Abruzzo」を。モンテプルチャーノ100%ですが、赤と言うかロゼと言うかという路線。

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最後のお肉もまたちゃんとしているのだ。京都産鹿肉(雌)で、甘スッパ系のフランボワーズソースと共に。添えてあるのはからし菜。火入れも適切ですし、いやー最後まで大大大満足でした。喰った喰った。

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甘いものも当然完備。自家製の抹茶チーズケーキ。チーズ成分濃厚で抹茶は香りづけ程度で、チーズケーキ好きなら間違いなさそうな一品。相方とMDRさんは紅茶でホッコリ〆。

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ワタシはグラッパまで頂いてしまい、超大満足でした。だはは、かなりヘロヘロに。

以上、お料理は¥8800なのですが、こういうコースで一皿一皿それなりにしっかり量があるのが凄いねえと3人とも同じ感想でした。且つ野菜と魚が多いので、食後感は意外に軽やか。とはいえ、ビール1、ハイボール1、泡ボトル1、白ボトル1、赤白ハーフグラス計6、グラッパ1!と久々に超しっかり呑んだおかげで¥17000/人というお支払い。内容的にももう大大大大満足!と言う感想。

以前よりはぐんと席が取りやすくなっていますので、お近くなら超オススメですな。次回はアラカルトで頂きたいと妄想中なので、またお邪魔することになると思います。御馳走様でした!

店舗情報

Birichinata (ビリキナータ)
住所:京都市北区紫竹上緑町5 グリーンハイツマーク11F
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:日曜日
TEL:075-492-7775
HP:https://birichinata.gorp.jp/

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