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『医師チャ・ジョンスク』のオム・ジョンファはまさに今が全盛期?

  • 2023.5.21

今年は韓流20周年ということが大きな話題になっている。その韓流が日本に上陸する以前の1990年代後半、日本で韓国芸能界を見ているときに素晴らしいスターとして活躍していたのがオム・ジョンファだった。

歌とドラマの両方で抜群の才能を見せていた彼女は、とても明るくて華やかでスター性が抜群だった。もう四半世紀前のことではあるが、当時の新鮮な驚きを未だによく覚えている。

オム・ジョンファはそれからもずっと大スターであり続けた。女優としても名演技がたくさんあったし、昨年はオムニバス・ドラマとして注目された『私たちのブルース』でも重要な役で本領を発揮していた。

彼女が演じたのはコ・ミラン。『私たちのブルース』で一番出番が多かったイ・ジョンウンが扮するチョン・ウニと30年来の親友同士という設定だった。そのコ・ミランが済州島(チェジュド)に帰ってくるときは、「永遠のスター」を迎える地元の熱気もすごかった。

ただし、若い時代と違って30年も経つと親友同士の関係も変わってくる。特に、水産会社の社長となっているチョン・ウニはかつて「お姫様と侍女」と言われた間柄に疑問を持つようになっていた。そんな変化をオム・ジョンファ自身も繊細に演じて、ドラマに深みを与えていた。

いつも華やかなオム・ジョンファ
明るく華やかでスター性

そして今年。現在Netflixで人気を集めている『医師チャ・ジョンスク』(JTBC)において、オム・ジョンファは華やぐ主人公に扮している。

そのチャ・ジョンスクはずっと専業主婦として暮らしていたのだが、他の医師よりずっと遅れて新人研修医となり、持ち前の快活な性格で目の前の困難に立ち向かっていく。医師としても、不器用だけど患者と真摯に接して人間性がとてもいい。とにかく視聴者の共感ぶりがすごい。

特に印象的な場面は第1話で、まだ専業主婦であったオム・ジョンファがバスに乗っているときに男性が倒れてしまい応急処置に関わるというシーン。オム・ジョンファのあわてっぷりは本当に痛快で、愛らしいキャラは最高だった。

53歳になったオム・ジョンファ。まさに「今が全盛期!」と言ってもいいかもしれない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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