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カンヌ映画祭コンペ部門出品の『怪物』、映画記者による星取表が発表に 気になる海外での評価は?

  • 2023.5.20
カンヌ映画祭コンペ部門出品の『怪物』、映画記者による星取表が発表に 気になる海外での評価は?
(C)2023「怪物」製作委員会

上映後は9分間のスタンディング・オベーション、拍手喝采に包まれる

16日(現地時間)から開催中の第76回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門の最初の公式上映作として、是枝裕和監督の『怪物』が17日(現地時間)に上映され、監督や脚本の坂元裕二、主演の安藤サクラをはじめとするキャストたちもレッドカーペットを歩いた。

上映後はスタンディング・オベーションと拍手喝采が9分半続いたという。

映画祭のデイリー情報を伝える「SCREEN INTERNATIONAL」は毎年、映画祭に参加する様々な国の記者による星取表を掲載しているが、早速掲載された『怪物』の評価は以下の通りだ。

最高点の4つ星、最低点の星なしや1つ星もなく、「良(Good)」とされる3つ星と「平均(Average)」とされる2つ星に評価が集中した。

イギリスの「The Guardian」紙、ラトビアの「Meduza」、ドイツの「Die Zeit」、フランスの「Positif」の記者が3つ星、アメリカの「Los Angeles Times」、イギリスの「The Telegraph」、タイの「Bangkok Post」、フランスの「Le Monde」、アメリカの「Time」、アメリカの映画サイト「RogerEbert.com」、エジプトの映画サイト「filfan.com」、そして「SCREEN INTERNATIONAL」編集部が2つ星を付け、平均点は2.3となっている。

ただし、これはあくまで映画記者の評価であり、映画祭の審査結果とは必ずしも一致しない。例えば濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』は2021年の映画祭で平均点で最高の3.5と評価されたが、パルムドール受賞作は『TITANE /チタン』、昨年はパク・チャヌク監督の『別れる決心』が最高点(3.2)を付けたものの受賞は今年の審査院長であるリューベン・オストルンド監督の『逆転のトライアングル』だった。

『怪物』の公式上映のレッドカーペットには、K-popのBLACKPINKのロゼ、『ファイブ・デビルズ』のアデル・エグザルホプロス、『ドント・ウォーリー』のジェンマ・チャン、『AIR/エア』のヴィオラ・デイヴィス、『スパイダーマン:ホームカミング』のローラ・ハリアーやジュード・ロウの娘でモデルのアイリス・ロウらが華やかに登場した。

折しも是枝監督の『真実』に出演したイーサン・ホークが、主演作でペドロ・アルモドバル監督の『Strange Way of Life(原題)』上映でカンヌ入りしており、監督や共演者たちと揃って公式上映に駆けつけた。また、各出品作の監督と出演者によるフォトコールの前後で、是枝監督とホークがアルモドバル監督も含めて交歓する様子も目撃されている。

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