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「次は男の子だ」そんなに跡継ぎ男児が欲しい? 家系図まで持ち出した義父の執念に驚がく【体験談】

  • 2023.5.20
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生まれたばかりの娘を見て、次は男の子だと言い放った義父。その後も会うたびにプレッシャーをかけてきて、幼児だった娘を伴って遠方へ墓参りに連れて行かされ、なんと家系図まで持ち出してくる始末。それでも心が動かない嫁の姿を見てか、ほめ殺しまで。そんなにも跡継ぎ男児が欲しいのかと、義父の執念には驚かされました。男児誕生まで続いたその執念の記録を紹介します。

男児が誕生するまで義父の執念は続き…

娘の顔を見た瞬間に義父が衝撃のひと言

現在16歳になる娘が生まれた日のことです。夫が義父に、無事に生まれたことを電話連絡するやいなや、翌日には遠方から娘の顔を見に夫婦で駆けつけてくれました。さぞかし喜んでくれると思いきや、義父は衝撃のひと言を放ったのです。

生まれたばかりの娘をのぞき込みながら、「次は男の子だなあ」。初めての出産で、陣痛に丸1日以上苦しみ、やっとの思いで娘を世に産み出した翌日にです。あまりの無神経発言に、その場にいた実母も夫も義母も一瞬あっけにとられていました。慌てて、「ほんとかわいいわねえ」と義母が気をつかい、話をそらしてくれたのですが……。

しかし、そんな程度で諦める義父ではありません。娘が生まれて1カ月後にまた義両親の訪問があり、そのときもしきりに、「次は男の子だ!」を連呼し続けていたのです。さすがに、義母も夫も気にしないようにと私に声をかけてくれたのですが、そんな周りの様子などお構いなしで、わが家に訪問するたびに、義父は同じ発言を繰り返していました。

当の私は、あまりに初産がつらく、その後の育児も思いとは裏腹にうまくいかないことの連続で、くたくたになっていたのです。もう子どもは1人で十分だと。

義父は家系図まで見せてきた

私の意思を尊重してくれ、義父以外の人は、誰も「2人目を」というプレッシャーを与えてくることはなかったため、気が付けば3年以上の月日が経過し、娘は幼稚園の年少になっていました。

しびれを切らした義父は、旅行を企画してきたのです。電車をいくつも乗り継がなければいけないような、ものすごく遠方にある義父の先祖の墓参りでした。当時の娘は体が弱く、すぐに高熱を出してしまう子だったため、幼稚園を理由にやんわり断りを入れました。

しかし、「幼稚園など休ませればいい」のひと言で片付けられ、その墓参り旅行に参加することになりました。

案の定、観光地でも何でもない辺ぴな場所にあるお寺で、お坊さんの長い説法を聞かされ、蚊が大量発生しているような墓に連れて行かれ、娘はぐずってしまいました。さらに追い打ちをかけるように、宿に着くやいなや、私と娘が義両親の部屋に呼ばれたのです。

そこには、家系図が広げられていました。特別由緒のある家系でもなく、ごく普通の家ですが、古い先祖の話から刻々と聞かされ、これを途絶えさせないために男の子が必要だと説明を受けたのです。そのじょう舌さと形相から、義父の執念を感じた瞬間でした。

最後はほめ殺し作戦で

それでも心が動かない嫁の姿を見てか、すると今度はほめ殺し作戦に切り替えてきたのです。

第一弾は、キリのよい年齢の誕生日でもないのに、義父から30本のバラの花束が私宛てに贈られてきました。今までの人生で、夫はおろか歴代の彼からもそんなプレゼントをもらったことがなかったため、ありがたくいただき、部屋に飾りはしましたが……。

翌年の誕生日には、第二弾といわんばかりに、アレンジメントフラワーが届きました。もちろん、こちらもありがたくいただき、お礼の電話をして部屋に飾りました。

さらに、会うたびに「あなたは笑顔がいいね」とか、「この料理はうまいね」とか褒められるようになったのです。このころには、直接的に「跡継ぎの男の子が欲しい」とか言われることはなくなっていましたが、何か魂胆が見え隠れしており、素直には聞き入れられませんでした。

その後、娘の育児がラクになってきたこともありますが、私の中で2人目が欲しいという思いが湧き上がってきたため、娘の出産から5年経過して、妊活を再開しました。そして6年ぶりに第2子として男の子を出産したのです。

まとめ

2人目が男の子だったこともあり、まさに義父の執念が実った形でもありますが、2人目は私としては義父の思いをくんでのことではなく、自分の中で機が熟しただけです。当然生まれてきたのが男の子だったのは偶然に過ぎません。

でももちろん、娘も息子もかわいくて仕方ない存在です。もし2人目も女の子だったら、義父は果たしてどのような態度を取ってきただろうと思うこともあります。それにしても何としても跡継ぎ男児が欲しいと、手を替え品を替え、5年にわたった義父の執念にだけは感服します。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

マンガ/山口がたこ

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著者:竹みか

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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