ヘンリー王子とメーガン妃がパパラッチの車に執拗に追跡されあわや大惨事、騒動を知った家族からの連絡は？

イギリス王室のヘンリー王子とメーガン妃が、パパラッチの車に追跡されて危険な目に遭ったことを明かした。（フロントロウ編集部）

ヘンリー王子とメーガン妃がパパラッチから危険な追跡を受ける

現地時間5月16日、ニューヨークで開催されたウィメン・オブ・ビジョン・アワード（Women of Vision Awards）に出席したイギリス王室のヘンリー王子とメーガン妃が、その帰り道にパパラッチの車に追跡されて危険な目に遭ったことを、夫妻の代理人が声明を通じて明かした。

以下、ヘンリー王子とメーガン妃の代理人の声明の全訳。

「昨夜、サセックス公爵夫妻とラグランドさん（メーガン妃の母）は、非常に攻撃的なパパラッチたちの手によって、大惨事になりかねないカーチェイスに巻き込まれました。この執拗な追跡は2時間以上続き、道路を走る他のドライバー、歩行者、ニューヨーク市警の警官2名を巻き込む事故が発生しそうな場面が何度もありました。公人である以上、世間からの関心はつきものですが、それが誰かの安全を犠牲にするようなことがあってはなりません。その入手方法を考えると、普及しているこれらの写真は関係者全員にとって危険で、プライベートに立ち入る行為を奨励するものです」

米CNNによると、授賞式のあと、ヘンリー王子夫妻が乗った車を十数台の車両が追いかけてきたそうで、当時、セキュリティチームの一員として夫妻の警備を担当したあるクリス・サンチェス氏は、「このような状況を見たことも経験したこともありません」、「何度か一般市民が危険にさらされました」と同メディアに語った。また、サンチェス氏の話では、夫妻は途中でタクシーに乗り換えたという。その後、警察が介入し、パパラッチに立ち去るよう警告したが、彼らはそれを“無視した”と伝えられている。

一方で、ヘンリー王子夫妻が乗ったタクシーの運転手は、“恐怖を感じるほどではななかった”と主張しているが、夫妻がパパラッチによる追跡を怖がっていたのは事実のようで「そわそわしていて、怯えた様子だった」とも証言している。

ちなみに、CNNを含む多くのメディアは、このときに撮影された写真を“公開しない”ことを決定した。ご存じの方も多いと思うが、ヘンリー王子の母ダイアナ元妃は、乗っていた車がパパラッチと高速のカーチェイスをした末に起こった交通事故によって、1997年8月31日に帰らぬ人となった。事故原因を調査した英機関がのちに、車を追跡していたパパラッチと、飲酒運転していたダイアナ妃の運転手の両者に責任があったと発表しているが、ヘンリー王子はダイアナ元妃の死の責任は彼女を執拗に追い回したパパラッチにあると非難している。

今回の騒動を知った王室の反応は？

ヘンリー王子とメーガン妃は2020年3月末をもってイギリス王室を離脱しており、現在、父のチャールズ国王をはじめとするロイヤルファミリーのメンバーたちと疎遠になっているが、夫妻が“危険なカーチェイスに巻き込まれた”という一報を聞いて、夫妻のもとに家族から何か連絡はあったのだろうか？

ヘンリー王子夫妻と親交がある伝記作家のオミッド・スコビー氏は、「チャールズ国王&カミラ女王、ウィリアム皇太子&キャサリン妃の両代理人はコメントを控えています。（少なとも現時点では）ロイヤルファミリーのメンバーは誰もヘンリー王子夫妻に連絡をしていないと聞いています」とツイートしている。

また、今回の騒動について、複数のメディアがバッキンガム宮殿にコメントを求めたが、期日までに回答はなかった。ただし、バッキンガム宮殿がコメントをしないのは、ヘンリー王子夫妻が王室を離脱したことでフルタイムで公務をこなす「ワーキング・ロイヤル（Working Royal）」ではなくなったことが関係しているとの見方もある。（フロントロウ編集部）