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CSAOのオンディーヌが語るダカールとゴレ島。

  • 2023.5.19

オンディーヌ・サグリオ。photo:CSAO

パリからダカールまでは飛行機で約5時間。空港から市内まではタクシーで45分程度で、ユネスコの世界遺産に1978年に登録されたゴレ島へは船が頻繁に往復している。

「音楽、文学……セネガルは文化的にもとても豊かな国です。フランスの植民地だったということ、それに初代大統領サンゴールが作家、詩人だったことも影響しているでしょうね。素晴らしいアーティストたちがたくさんいます。またアフリカの中でほかの国と異なるのは海辺が観光で栄えていること。これによって、さまざまな国の人たちが混合し、文化的に大きなインパクトが生まれるので。マリやモーリタニアと違って、セネガルはコスモポリタンな国と言えるわね」

オンディーヌがダカールで過ごすのはゴレ島。その色彩の豊かさ、人々の美しさにオンディーヌはカメラを向けずにはいられない。インスタグラム(@ondine_csao)でゴレ島の魅力を発信している。photos:CSAO

シャネルのメティエダールのショーでゲストたちがCSAOのイニシャルポシェットを持っている姿を見たのも喜びだったけれど、シャネルがダカールで働くさまざまな部門の人々を大勢ショーに関わらせていたことも、オンディーヌにはうれしかった。

「ダカールとシャネルが手に手をとって、というショーだということが感じられたわ。それにコレクションそのものも、素晴らしかった。ショーのためにやってきたシャネルのスタッフも驚いていたけど、セネガルの人ってすごくオシャレなの。セネガルを知ってる人には、ヴィルジニー・ヴィアールがこのショーのためにセネガルからものすごく大きなインスピレーションを汲み取っていたことがよくわかるものでした。レザーを編んだバッグ、70年代調のパンツのシルエット、重ね着など。それにオレンジや栗色など大地の色も、セネガルの女性たちがよく装っている色だし……。シャネル×ダカールのプロジェクトはショーにとどまらない、というのも素晴らしいわ」

こうオンディーヌが語るのは、1月からシャネルのle 19Mがダカールへ出向き、現地の人々を対象にセネガルが持つ刺繍、織物といった豊かなサヴォワールフェールの未来への継承を意識した展覧会をIFAN(Institut Fondamental d'Afrique Noir)と協力して行ったからだ。そのための会場に選ばれた「Musée Théodore Monod d’Art africain」にシャネルが改装をもたらしたこともオンディーヌは讃える。期間中、カンファレンスやアトリエもセネガルの人を対象に開催され、CSAOも刺繍のアトリエを行った。この展覧会『On the Thread : from Dakar to Paris』は5月17日からパリの「La Galerie du 19M」で7月3日まで開催中だ。

ダカールに興味を持ったら、思い切って出かけてみよう。ゴレ島にはASAOが運営するメゾン・ドットがある。ダカールの船着場から島までは、毎日約6便往復が運航していて乗ってしまえば20分だ。7室からなるメゾン・ドットで部屋のタイプにより1泊が32〜78ユーロ。その収益はヴァレリーが設けた子どもの家「Keur Khadija」の支援に役立てられ、子どもの教育、手仕事のアトリエなどの開催が実現される。

ゆったりとした時間を過ごしたくなる共有スペース。メゾン・ドットの1階にはブティックがあり、セネガル生産の品を販売。

白、グリーン、ブルー、黄色など部屋別のインテリアが楽しい7室のメゾン・ドット(www.asao.fr)。各部屋の写真をサイトで見ることができる。2室はバスルーム付きで、ほかは共同。海や庭が部屋から眺められる。朝食は4ユーロ(卵料理は別料金)。予約はmiasow2001@yahoo.fr

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