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夜中に何度も叫ばないで!→フランスで死ぬほど驚かれた私の秘密【フランスは今日も平常運転(20)】

  • 2023.5.18

<夜中に何度も叫ばないで!→フランスで死ぬほど驚かれた私の秘密>フランスは今日も平常運転[#20]

フランスへ留学して最初の2ヶ月は、パン学校のシェアハウスで暮らしました。

駅もない田舎町にある庭付きの一軒家で、個室以外はすべて共有。
冷蔵庫や棚に各自テリトリーがあったものの細かなルールは一切ありません。

ルームメイトは、私と同時入学のインド人女性グールと、以前から学校の生徒として入居していたフランス人男性レオとリュカの3人。

女性同士でアジア系と共通点があり、部屋が隣だったグールとは入居当初から話しやすく、バスで一緒に日帰り旅行へ行くほど仲良くなった相手です。

シャイな性格のレオは英語が話せなかったため、私たちとの交流は必要最低限でしたが、英語も話せたリュカは、人懐っこい性格からすぐに打ち解けました。

共有スペースで会話を重ね、料理が苦手なリュカのために私は照り焼きチキン、グールはチキンカレーを作り、一緒に食卓を囲んだほど。
お互いちょうどいい距離感を保った共同生活は、思っていたよりも快適なものでした。

そんなある日の夜、一緒に飲まないかとリュカとグールに誘われ、ビール片手にサラミをつまみながら、ベランダに出てさまざまな話をしました。

国が違うと考え方や捉え方が違い、どれも興味深い話ばかり。
ただ、さすがにリュカの「拾った財布は自分のもの」発言にはびっくりでしたが…。(※個人の意見です。)

話の流れで年齢を聞かれ、夜中のベランダで2人に大声で「30歳!!?」と連呼されたのは、今ではいい思い出です。

リュカは19歳、グールは24歳で、自然と将来の話になりますが、夢中になって熱く語る彼らは、期待に満ちた輝きを放っていました。
眠気に襲われながら深夜2時まで彼らのキラキラした会話に加わった私は、元気をもらったような、奪われたような…?

シェアハウスだからできた星空の下での語らいは、留学の中でもトップ5に入るほど心に強く残っています。
ルームメイトが彼らだったこと、会えたことに感謝した夜でした。

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