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「ダメッ!」子どもを怒鳴ってしまった母。原因はママ友からのありえない仕打ち<ご近所トラブル物語>

  • 2024.12.18

庭野はなさん一家は、娘のつむぎちゃんが小学校に上がるタイミングでマイホームを購入。つむぎちゃんは、ご近所に住む、同い年のサラちゃんと大の仲良しになりました。母親のリカさんはユージという男性と不倫関係にあり、不仲だった夫とは別居予定。リカさんに苦手意識のあったはなさんですが、「子どもたちの仲を壊したくない」という気持ちで、ママ友付き合いをしていました。リカさんに頼まれ、ユージとのデート中にサラちゃんを預かることが普通になっていたころ。リカさんは、サラちゃんの遊ばせ方を始め、ユージとの仲がうまくいかないことまで、理不尽にはなさんを咎めることがありました。はなさんは限界を感じるも、「子どもたちのため」となんとか我慢していました。そんなある日、サラちゃんを預かり、みんなでお菓子パーティーをしようと張り切っていると、突然警察官が訪ねてきました。そして、「ここのお家にサラちゃんが誘拐されていると、親御さんから通報を受けまして」と衝撃の言葉が飛び出たのです。驚き固まるはなさんですが、なんとか、リカさんに頼まれてサラちゃんを預かっていることを説明。ひとまずサラちゃんは警察官とともに家に帰ることになり、しばらくすると別の警察官が訪れました。

よくわからないまま事情聴取をされたはなさん。聴取が終わると警察官は、「相手の親御さんも通報は勘違いだったと話しています。今回の通報は事件性がなさそうですね」と帰って行きました。

無事、誘拐犯の疑いが晴れたはなさんですが、「今まで感じたことのないこの気持ち……」と怒りに震え、まったく納得できない気持ちに。そしてはなさんは、立ち上がり……。

誘拐犯にされかけた母は…

「許せん……! 許せん!! 何もかも許せん許せん許せん許せんッ!!!!」


リカさんに対し、ブチ切れるはなさん。そのまま出かけようとすると、つむぎちゃんに声をかけられます。


「ねぇママ、どこ行くの?」


はなさんのただならぬ様子に、不安な表情を浮かべるつむぎちゃん。


「ちょっとお話してくる」


「え……じゃあつむも」


「ダメッ! お家で待ってなさい!」


思わず大きな声を出してしまったはなさん。


「ご、ごめん……! 気持ちはわかるけど、今日はお家にいて!」


覚悟を決め、リカさんを訪ねようとしているはなさんは、「ここからは絶対見せられない」とつむぎちゃんをなだめます。


「大切なお話だから、お願い!」


「……わかった」


渋々納得してくれたつむぎちゃん。安心したはなさんは笑顔で「すぐ戻ってくるから」とつむぎちゃんに伝えます。しかし、玄関の方へ振り向いた表情は、鬼の形相になっているのでした。

誘拐犯に仕立て上げようとしたリカさんへの怒りから、思わずつむぎちゃんに大きな声を出してしまったはなさん。ビクッと驚くつむぎちゃんにハッとし、すぐに落ち着いて声をかけました。


自分に余裕がないときや、イライラしてしまっているとき、子どもにキツくあたってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。母親も人間です。常に笑顔で穏やかにというのは難しいですが、「子どもを怒鳴ってしまった日の夜、落ち込む……」なんてことはなるべく避けたいところ。イラッとしてもひと呼吸置いて、冷静に会話できることが理想ですよね。


著者:マンガ家・イラストレーター こばぱぱ

ベビーカレンダー編集部

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