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【汐留】開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ― ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館より貴重な作品展示も!@パナソニック汐留美術館

  • 2023.5.18
開館記念展以来となる本格的な回顧展

汐留にあるパナソニック汐留美術館は今年開館20周年を迎えます。6月25日まで開館20周年を記念して「ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―」展が開催されています。

パナソニック汐留美術館ではジョルジュ・ルオーの作品の常設コーナーがありますが、本展では、がフランスや国内の美術館等よりルオーの初期から晩年までの代表作が集結し、開館記念展以来となる本格的な回顧展となります。パリのポンピドゥー・センターより、日本初公開作品含む13点のルオーの代表作も来日します。

出典:リビング東京Web

ジョルジュ・ルオーGeorges Rouault(1871-1958)

ジョルジュ・ルオーGeorges Rouault(1871-1958)

1890年、パリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)に入学しギュスターヴ・モロー(1826-1898)のアトリエに入門しました。古典絵画の研究に励むとともに、自由で革新的な教育を受けました。

ルオーは、パリの美術学校でアンリ・マティスらと同期だったこともあり、フォーヴィスムの画家に分類されることが多いですが、ルオー本人は「画壇」や「流派」とは一線を画し、ひたすら自己の芸術を追求した孤高の画家でもありました。

ロビーではジョルジュ・ルオーの作品解説のビデオが上映されていますので作品鑑賞の参考になるかと思います。

出典:リビング東京Web
ルオー初期の作品

下の作品は国立美術学校時代にルオーが初めて手掛けた自画像です。当時のルオーはレンブラントを崇拝しており作品にその影響がみられます。

同じ第1章に展示されている《死せるキリストとその死を悼む聖女たち》は、ルオーが3度目のローマ賞に挑戦する際、取り組んだ油彩の下絵になります。生涯に渡り思い入れのある作品と言われています。

出典:リビング東京Web

ジョルジュ・ルオー 1895年 《自画像》(ご提供画像) ジョルジュ・ルオー 1895年 木炭、黒チョーク ジョルジュ・ルオー財団 (C) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5037

1910年前後の数年間は裸婦をモチーフにして造形の探求を深めていたと言われています。絵画の作品だけではなくティーセットの作品も残しています。

出典:リビング東京Web

展示風景

生涯を通じてサーカスにモチーフをとった作品を多く描いていました。「小さい家族」と題し、道化の夫婦とその子供の三人家族を描いた大作が展示されています。

第一次大戦と第二次大戦と二つの戦争は、ルオーの作品にも影響を及ぼしています。第二次大戦では家族が招集され、作品がドイツ兵に傷つけられたりと試練を経ていましたが制作に打ち込んでいました。

出典:リビング東京Web

版画作品展示風景

ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館より貴重な2点の作品

1930年頃より作品に出現し始める明るい色彩と柔らかく安定感のあるフォルムは1939年頃よりその特色を強めていきます。

右の作品《かわいい魔術使いの女》は、晩年のルオーの傑作の一つといわれています。赤い衣装の女性はサーカスに登場する魔術使いの女で右手にコインを持ち、左手で客を招いているようです。

左の作品《受難(エッケ・ホモ)》は十字架にかけられる運命にあるキリストが受ける苦しみを描いた作品です。赤マントや茨の王冠は、受難の場面を象徴しています。美術評論家の福島繁太郎が所有していましたが戦時中フランス政府に接収され、後の1952年の対日講和条約に基づき、1954年に国立近代美術館に譲渡されました。

日本でこの2点が同時に展示されるのは貴重な機会になります。

出典:リビング東京Web

右:《かわいい魔術使いの女》 1949年左:《受難(エッケ・ホモ)》1947-49年展示風景

ミュージアムショップでは作品のクリアファイルが様々販売されています。

出典:リビング東京Web

会場ではルオー作品を高解像度画像で紹介する展示スペースもあります。

お得な情報

パナソニック汐留美術館は、2023年4月に開館20周年を迎え4月8日(土)よりリニューアルオープンしました。 開館20周年にちなんで、会期中毎月20日と、ルオーの誕生日5月27日に、ポストカードを各日先着200名にプレゼントされます。

開館20周年を迎えリニューアルしたばかりのパナソニック汐留美術館。この機会に是非足を運んでみては如何でしょうか。

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