しっかりとした味付けのあんと、牛肉の旨味がどっしりと重みがある日本酒と合います。さっぱりと飲みたい時にうってつけのお酢つまみを、日本酒もお酢も大好物の酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。
■“牛もも肉とみょうがの黒酢あんかけ”のつくり方
フライパンに残った肉の旨味も余さず「あん」に溶かします。
黒酢、みりん、オイスターソースのコクを牛肉とみょうがにからめて。
◇材料 (2人分)
牛もも肉:150g(厚切り)
みょうが:3個
胡麻油:小さじ2
A :
・ 塩:少々
・ 純米酒:大さじ2
・ 本みりん:大さじ2
・ 黒酢:大さじ1
・ オイスターソース:小さじ2
・ 片栗粉:小さじ1/2
(1)素材をカットする
牛肉は薄くそぎ切りにする。みょうがは縦4等分に切る。
(2)焼く
フライパンに胡麻油を中火で熱して1を入れ、塩を軽くふって焼く。全体に焼き色がついたら火を止め、皿に盛る。
(3)あんをつくる
Aをよく混ぜ、2のフライパンに入れて強めの中火にかける。肉汁をこそげるように混ぜながら軽く煮詰め、透き通ってとろみがついたら牛肉とみょうがにかける。
――教えてくれた人
「稲垣知子 酒肴家、料理研究家」
日本酒に合うつまみを雑誌や書籍などで提案。蔵元からの信頼も厚い。萩ふるさと大使でもあり、考案した沓形の酒器が日本酒党に大好評(東京「朧酒店」「籠屋秋元商店」、神奈川「望月商店」などの酒販店で販売中)。著書に『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)など。
文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子