皆さんは、わが子の反抗期にいら立ったり、手を焼いたりしたことはありませんか?成長とともに子どもの世界は広がり、親の言うことを聞いてくれなくなることもありますよね。心配になり、つい小言を言ってしまった…という人もいるでしょう。今回ご紹介する作品は、「母親」をテーマにした作品。過干渉な母親に窮屈な思いを感じていたという、かなこさん。しかし、親になり、その思いは変化していったそうです。かなこさんの実体験を元にしたエッセー漫画、『天国の母へ』をダイジェストでごらんください。
「心配しすぎ」と、わが子に言われ、よみがえる母の記憶
かなこさんは、反抗期を迎えつつある娘のえみちゃんに手を焼く日々。
「心配しすぎ」と娘に言われ、かなこさんは若くして亡くした自分の母親を思い出すのでした…。かなこさんの母親はどんな人だったのでしょうか。
過干渉な母が苦手だった
かなこさんのお母さんは「過干渉」だったと言います。かなこさんの言動を厳しく制限したり、友だちとのトラブルに介入したりする母親でした。そんな母の干渉に対し、長年窮屈な思いをしていた、かなこさん。ずっと母親が苦手だったそうです。
そんな母との別れは、とても早くやってきます。母を亡くしてから、かなこさんは「母親」について改めて考えることが増えたそうです。
わが子が心配で大切に思うあまり、口を出しすぎてしまった…ということもあるかもしれません。かなこさんも親になり、あのころの母親の気持ちを理解できたと言います。
今できる、一番の親孝行
反発ばかり続けて、しっかり親孝行ができなかったことが心残りだという、かなこさん。
かなこさんの母親は過干渉だったこともあったかもしれません。それでも今、かなこさんが心から感謝をしているのは、母親の愛が押し付けではなく、無償のものだと理解できているからなのでしょう。
わが子を心配する気持ちは誰でもあるでしょう。もし、それが原因でわが子と衝突してしまうときは、自分の子どものころを思い出してみてはいかがでしょうか。親や大切な人に愛された記憶から、子育てのヒントが得られるかもしれませんね。
イラスト:葉-YOU-
原案:summersnow
著者:ゆずプー