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【嫁と姑を、喧嘩させたい夫が】「母さんがお前のことダメ嫁って言ってたよ」と嘘をつき、姑は?

  • 2023.5.14
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嫁と姑の仲が良くない場合、大抵旦那さんが間に入って仲裁しようとしますよね。今回は嫁と姑の仲を仲裁する立場であるはずの旦那さんが、実はとんだ裏切り者だったという経験を持つ私の友人Yさんのお話です。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

嫁姑の仲は良好、のはずが

Yさんは当時結婚して3年目の主婦。旦那さんの両親は近くに住んでいて、月に1度は必ず一緒に夕食をとる習慣があるほど仲は良好。

しかしある時からYさんは、お姑さんの態度が少し変わったように感じていました。なんだか前より、Yさんの顔色をうかがうような態度をとっているような気がしたのです。

ある日、義実家で夕食をご馳走になった帰りの車の中で旦那さんが突然言いました。
「あのさあ、母さんがお前のこと料理が下手だって言ってたよ。そんなことないって言っといたけど」
「ええっ!? お母さんが?」
確かにYさんはあまり料理が得意ではありませんでしたが、それなりに頑張って義実家での夕食作りを手伝っていました。
「そうなんだ……」
下手だと言われたショックで落ち込むYさん。いつも優しいお姑さんがそんなことを言うなんて、とても信じられませんでした。しかし優しいからこそ直接Yさんに言えず、旦那さんにだけ言ったのかとも思いました。

それ以降、義実家に行くたびに帰りの車の中で旦那さんが「母さんが〇〇って言ってたよ」と告げ口をするのを聞きました。
「言いたいことがあるなら直接言ってくれればいいのに……」
Yさんはそう思いながらも口に出せずにいました。

お姑さんからの電話

そんなある日、お姑さんからYさんに電話がかかってきました。
「もしもしYさん? あのね、突然悪いんだけど、言いたいことがあったら息子を通さずに直接言って欲しいの……」
弱々しい声でお姑さんが言いました。思わず、それはこっちのセリフだと言いそうになるYさん。
「……はい? どういうことですか?」
「やっぱり自分の実家の近くに住みたかったって言ってたのよね? もし今からでもそうしたかったら引っ越していいのよ。やっぱり旦那の実家が近いなんて嫌よね?」
「いやいや、そんなこと一言も言ってませんよ!」
「無理しなくていいのよ、本当に」
Yさんは本当にそんなことを言った覚えはないですし、Yさん自身あまり自分の実家とは折り合いが良くないので、近くに住む必要もありませんでした。
「あの、〇〇さん(旦那さん)がそう言ったんですか?」
「ええ、そうよ。確かに聞いたわ」
まさか。Yさんの脳裏に今まで「母さんが言ってたよ」と言う旦那さんの声がよぎりました。
「あの、お義母さん……」
Yさんは勇気を出し、口を開きました。

犯人は旦那さん

「ただいまー」
旦那さんが帰ってきたのはいつも夕食をとる時間を過ぎた頃でした。
「おかえり。実家寄ってきてくれた?」
「ああ、これ母さんから」
旦那さんはお姑さんが作ったおかずをYさんに渡しました。旦那さんは「おかずを作りすぎたから少し持って帰って欲しい」とお姑さんに言われ、会社の帰りに義実家に寄ってから帰ってきたのでした。
「そういえば母さんがさ、これ食べて少しはうちの味を覚えろって言ってたよ」
「え、そうなの?」
「ああ、下手でもこれくらいはできるだろうって」
「ふーん……だそうですけどお義母さん、ほんとですか?」
Yさんは食卓の上に置いてあったスマホに向けて話しかけました。
「そんなこと言ってないわよ!!! 人を勝手に鬼ババアみたいに言わないでよ!」
スピーカーにしていたスマホから、お姑さんの怒鳴り声が響きました。実はYさん、お姑さんと電話を繋いでいて、旦那さんがいつも言う「母さんが言ってたよ」をお姑さんに聞かせていたのでした。
「え、母さんなんで!?」
「なんでじゃないわよ、あんたがあることないこと言うから危うくYさんとケンカしそうになったのよ!」
「それはその……」
よく話を聞いてみると、旦那さんは最近スマホで嫁姑ものの漫画を読んで、すっかりハマってしまったというのです。そこでYさんとお姑さんにあることないことを吹き込み、嫁姑戦争を起こさせようとしたのでした。
「だって面白そうだからさ……」
「ほんと、このバカ息子!」
お姑さんは激怒。次の日旦那さんは義実家に呼び出され、こってり絞られました。

それ以降、Yさんもお姑さんも何かあれば旦那さんを通さずに話し合うことを決め、今でも仲良くしているとのことです。

ftnコラムニスト:緑子

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