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子どもの年齢に応じた叱り方が大事!保育士も実践している年代別のきょうだいげんかの対応とは?

  • 2023.5.14

保育士の中田馨さんが、きょうだいげんかについて教えてくれました。小さな頃は特にきょうだいげんかをよくするという家庭も多いかもしれませんね。きょうだいげんかの対応に悩んでいる親御さんもいることでしょう。年代別の対応などもお話してくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。

こんにちは。保育士の中田馨です。今日のテーマはきょうだいげんか。皆さんはお子さん同士のきょうだいげんかに困っていませんか?我が家の子どもたちは、18歳と14歳ですので、もうきょうだいげんかをすることはほとんどなくなりましたが、幼少期はよくけんかをしていました。

きょうだいげんかは、きょうだいだからこそ激しくなりがちです。お友だちとはほとんどけんかをしない子も、きょうだいなら容赦なく叩いたり、言って欲しくない言葉を言い合ったりするのではないでしょうか?そんな姿を見ていると、親もヒートアップすることも…!さて、どう対応したらよいでしょうか?

上の子が幼児期の前半(1~3歳ごろ)のお子さんの場合

そもそも、きょうだいげんかは止めた方がよいのでしょうか?

きょうだいげんかは、基本的に「親は見守る」と良いと思います。ただ、それは年齢によって変わってきます。

例えば、幼児期の前半(1~3歳ごろ)のお子さんの場合、人とのかかわり方がまだ分かっていません。その上、自分の気持ちを言葉で伝えることもまだ未熟です。ですので、叩く、押し倒す、引っ張る、噛むなどの行動に出ることがあります。そんな時は、間に入って「おもちゃを取られて嫌だったのね」と子どもの気持ちに共感しつつ「叩かれると痛いの。たたかないで欲しい」と伝えます。

その際、「あなたはどうしていつもそうなの?」「本当に乱暴な子ね!」など、子どもを決めつけるような言葉を言わないようにしましょう。そうするに至った理由が必ずあるはずです。その理由(子どもの気持ち)を、親が見つけるだけで、子どもにかける言葉が変わってくるはずです。

幼児期の後半(4~6歳ごろ)のお子さんの場合

お子さん(上の子)の年齢が幼児期後半(4~6歳)ごろになると、言葉が発達してきますし、これまで様々な経験をしてきていますので、感情のコントロールや手加減もできるようになってきます。ですので、ちょっとしたけんかでしたら「大人は見守る」が原則です。ただしきょうだいげんかですので、容赦なくいく場合もあります。力も強くなってきているので、手加減できないこともあります。「手が出始めたらきょうだいげんかの仲裁に入る」など、ある程度の目安をお父さんやお母さんの中で決めておくとよいでしょう。

どの年齢でも、叩く、蹴る、噛む、暴言などはしっかり止めるが基本です。止める際に大切なのは、まずは子どもの行動を止めること。間に入ったり、抱き上げたり、少し離れた場所に連れて行ったりします。そして、子どもと正面で向き合い、目の高さにしゃがみ目を合わせながらして欲しくないことを伝えます。

きょうだいげんかする中で子どもたちは、我慢や手加減、相手の気持ち、自分の気持ちを学ぶことができます。人間関係を学ぶよい機会だと思いつつ、親は見守れるとよいですね。


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

ベビーカレンダー編集部

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