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【バンライフ徒然草・第3話】憧れの地「夏の北海道」での奇妙な体験とは一体!?

  • 2023.5.13

バンライファーの憧れ「夏の北海道」での車中泊

バンライフや車中泊ラバーが口をそろえて絶賛し、実際に多くのバンライファーが訪れているのが「夏の北海道」

筆者もバンライフという言葉に初めて触れた日に、それと同時に「夏は北海道がおすすめ」との情報もキャッチ。募る憧れを抑えきれず、その数カ月後には愛車(日産キャラバン)と共に北海道を訪れていました。

北海道にはフェリーを使って上陸!

現地で特に筆者夫婦が言葉にならないほどの感動を覚えたのが「ラベンダー畑」です。視界に収まりきらないスケールで広がる様は圧巻の一言。旅行雑誌を眺めてはため息まじりに諦めていた景色。そんな夢が現実のものになったのですから、一生の思い出になったことは言うまでもありません。

北海道には1カ月ほど滞在しましたが、それでも時間が足りず「何度でも再訪したい」と思わせる魅力が詰まっていたのでした。

車中泊スポットでの奇妙な出来事

そんな北海道のとある車中泊スポットで体験した「奇妙な出来事」を紹介してみます。

その車中泊スポットに到着した、ある日の夕方。突然、初対面の方に「どこから来たの?」「今日はここで車中泊するの?どうぞ、どうぞ」と声をかけられたのです。とはいえその方は、利用者を見届ける車中泊スポットの管理人ではなさそうです。

では、筆者たちと同じように車中泊をしているお客さんであるはずです。以前どこかで会った方かな?とあらためてみたものの、残念ながらその顔には見覚えがありません。

こんな会話は次の日も当然のように続きました。朝には「今日はどこへ行くの?」、夜になって戻ると「おかえり」という具合。何度も会っているようなフレンドリーさに奇妙さを感じたほどでしたが、果たしてこの方の目的とは…。

北海道ならではの「人の温かさ」

このようなやりとりに初めのうちは違和感をもっていましたが、どうやら、下心があったり驚かそうとしているわけではないようなのです。

その車中泊スポットには数日間滞在しましたが、不思議なことにだんだんとその方を見かけると安心感を覚えるように。それと同時に、これこそが北海道ならではの「実家のようないつでも温かく出迎えてくれる文化」であることに気付かされたというわけです。

4年以上も毎日のように旅をしていると「たくさんの人に出会ってきたんだね」と言われることも少なくありません。

しかし実は、観光地や飲食店、車中泊スポットでも交流することは少ないのです。そんな中、このような温かさは久しぶりで新鮮だったのを強く覚えています。ほかの地域ではなかなかない、北海道だけで得られる特別な経験です。

旅人を受け入れる器の大きさ

北海道の旅では、別の車中泊スポットでも同じように声をかけられることが多々ありました。

車内にこもってパソコンで仕事をしていた際には「コンコン」とノックされて呼ばれることも。緊急の用事かな?と覗くと「ソーラーパネルが付いているんだね」なんていう世間話だったり。1年のほとんどをキャンプ場に住んでいて、キャンプ場が閉鎖になる冬季だけは自宅に帰るという生活を10年以上している強者に会うことも。

ほかの旅人にも出会いやすいので、旅話に花が咲くことも少なくありません。

無料温泉や無料キャンプ場をはじめ、温泉の無料パスポートや半額クーポンもついている北海道情報誌『HO(ほ)』の存在を教えてもらったりと、北海道での車中泊旅を充実させられる情報をたくさん得られたのも素敵な思い出の一つです。

笑顔との出会いこそがバンライフの魅力

今回お話ししたように、北海道では多くの人と接することができ、食や景色、体験だけではなく人の温かさも感じながらの旅になりました。

これまで日本はもちろん世界を旅してきましたが、強く印象に残っているのは「旅先で出会った人の笑顔」です。北海道ではそれを特に感じられ、安心できる場所になったのは間違いありません。交流することで思い出はさらに深くなるものだと感じた夏の旅でした。

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