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「マリオ」の生みの親、まさかの任天堂の『大家さん』だった

  • 2023.5.12

日本が世界に誇る人気キャラクター「マリオ」。誰もが知っているこの名前は、とっても意外な人物からつけられていた!

マリオはもともとジャンプマンと呼ばれていた

日本国内にて公開10日間で興行収入が65億円に達し、大ヒットしている映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。全世界では1,500億円を突破し、このままどこまで記録を伸ばすのかに注目が集まっている。

画像: © 2023 Nintendo and Universal Studios
© 2023 Nintendo and Universal Studios

今ではすっかり世界中にファンがいるマリオだが、初めて登場したのは1981年にアーケードに登場したアクションゲーム『ドンキー・コング』。実はその頃は名前が決まっておらず、「ジャンプマン」「ミスター・ビデオゲーム」といった通称で呼ばれていた。

その後82年にリリースされた『ドンキーコングJR.』で、「マリオ」という名前で登場。世界で一番有名といっても過言でないキャラクターの命名には、どんな裏話があったのだろうか。

マリオの名前の由来となった「マリオ・セガール氏」って誰?

マリオの名前の由来となったのは、イタリア系アメリカ人のマリオ・セガールという実業家。建設会社や不動産業を営んでおり、当時、北米で事業拡大を狙っていた任天堂の米子会社Nintendo of America(NOA)に倉庫を貸していた。

セガール氏の倉庫はNOAの本社として使われていたのだが、NOAのスタッフがある日、『ドンキーコング』の主人公のキャラクターの名前に悩んでいたところ、大家であるセガール氏が家賃未払いの苦情を言いに現れたという。そして、スタッフがセガール氏の名前をゲームキャラクターに使用することを思いつき、宮本氏もイメージに合っているとして採用となったという。

マリオの産みの親と知られている任天堂の代表取締役フェローの宮本茂氏も、任天堂UKの公式YouTubeチャンネルでのインタビューで、「マリオ」の名前はセガール氏からきていることを認めている。

セガール氏は2018年に死去。生前マリオの名前の由来になったことについてはほとんど語ることがなかったようだが、一度だけ1993年にシアトル・タイムズ紙のインタビューで「いまだに印税の小切手が届くのを待っているよ」と冗談めかして答えたと報じられた。

他のキャラクターの由来もおもしろすぎる

マリオに似ているから「ルイージ(類似)」?とまことしやかにウワサされているが、ルイージの名前も、イタリア人男性に多く、語呂の良い名前ということでNOAのスタッフによって名づけられたという。

その名前から、「栗」だと思われがちなキノコのキャラクター・クリボーは、スタッフもやはり栗だと思い込んで勝手に「クリボー」と呼んでいたのを、そのままキャラクターの名前として使用した。

マリオの良き相棒ヨッシーも、デザインを担当していたスタッフの名前をもじってつけられたという。『スーパーマリオブラザース』のキャラクターたちの名前からは、世界中から愛されるキャラクターたちが、開発の段階からいかに現場で楽しんで作られてきたか、ということがよく伝わってくる。(フロントロウ編集部)

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