切り干し大根の栄養に注目！女性や妊婦さんに嬉しい効果とは？

切り干し大根は、栄養たっぷりの食材です。切り干し大根とは、その名の通り大根を干したものですが、栄養がとても豊富であると有名です。今回は、切り干し大根の栄養を中心にお届けします。さらに栄養に加えてその効果や食べ方も一緒にチェックしていきましょう。

切り干し大根とは？

切り干し大根は秋の終わり頃から冬にかけて育てられ、収穫された大根を細かくして天日干しした食材。灰汁が少なくて水分を含ませると約4倍にも増すところが特徴です。そんな切り干し大根は煮物に使われることが多くあります。

切り干し大根のカロリーと糖質

切り干し大根のカロリーは1gあたり約9kcalと比較的低い位置にいます。しかし糖質を見てみると乾燥した状態で1gあたり約4.8g、100gにすると約48g含まれている計算になるので、多く感じますよね。しかしあることをすると糖質が急激に下がります。その秘訣はまた後ほどご紹介することにしましょう。

切り干し大根の栄養は？

次は切り干し大根の栄養に着目してご紹介します。切り干し大根にはいろいろな栄養が含まれているので、その中でも代表的なものをお届けしていきましょう。

切り干し大根の栄養素①食物繊維

切り干し大根の栄養に食物繊維があります。食物繊維の種類は、水に溶ける「水溶性」と水に溶けない「不溶性」の2種類。切り干し大根に含まれているのは、不溶性の食物繊維です。これは「リグニン」という栄養成分で便のカサ増しをしながら腸の動きを活発にしてくれる効果を持っています。

切り干し大根の栄養素②カルシウム

切り干し大根の栄養の中で優秀なのが、カルシウムです。一般的な大根に比べると約23倍の量になります。カルシウムは、ミネラルの一種でイライラを防止してくれると共に脂肪を増えにくくしてくれる効能も。健康面でもダイエット面でも積極的に摂取したい栄養ですね。

切り干し大根の栄養素③カリウム

切り干し大根にはむくみの原因であるナトリウムを外へ排出してくれるカリウムが豊富に含まれています。普通の大根に比べると約14倍近く含まれているカリウムの効能で効率的にナトリウムを排出して、女性の悩みであるむくみを防止してくれる効果をになっているのです。

切り干し大根の栄養素④葉酸

葉酸はビタミンB類の一種で、妊婦さんに欠かせない栄養です。妊活中だと通常の約3倍、妊娠中には約2倍の量が理想。切り干し大根には、100gあたり通常量よりも少し少ない210μgが含まれているので、200g以上摂ることで妊婦さんが必要な葉酸が摂取できるというわけですね。

切り干し大根の栄養効果は？

次は知っておきたい切り干し大根の栄養が持っている効果をご紹介しましょう。切り干し大根にはいろいろな効果がありますが、その中でも欠かせない効果をいくつかお届けします。

切り干し大根の美肌効果

切り干し大根にはビタミンB1やビタミンB2、食物繊維、カリウムなどが含まれています。ビタミンB1は気になるクマの改善に効果的ですし、食物繊維は代謝をアップさせて老廃物を外に排出してくれますね。それぞれの栄養が力を発揮して、美肌のために効果を現してくれるのです。

切り干し大根のダイエット効果

切り干し大根には美容面だけでなく、ダイエット面でも効果を発揮してくれます。鉄や食物繊維の効能で、腸を活発に動かして基礎代謝をアップさせ、カリウムの効能でむくみを防止。さらにビタミン類が加わることで、より効率的に脂肪を燃焼させることが可能です。

切り干し大根の妊婦さんへの効果

妊婦さんにも積極的に摂ってほしい切り干し大根。妊婦さんに必要な栄養である葉酸や鉄分などの働きで、貧血を防いで赤ちゃんの成長も助けてくれます。さまざまな栄養素が凝縮された食材と言えますね。

切り干し大根の栄養を余す所なく食べるには？

切り干し大根は栄養が豊富な食材であることがわかりましたが、おすすめの調理方法があります。冒頭でもお伝えしたように、糖質が比較的高いところが気になりますよね。この糖質もある調理法によって低くできます。

切り干し大根の基本の食べ方

切り干し大根は水で戻してから使います。ボウルに切り干し大根を入れて、切り干し大根が浸るくらいの水を入れて揉み解しながら洗いましょう。全体的に解れたら水を捨てて、切り干し大根も絞ります。再びボウルに水を入れて切り干し大根を入れ、20分くらい浸しましょう。戻した水は捨てずにそのまま使うことがおすすめです。

切り干し大根の糖質オフレシピ

最後にご紹介するのは切り干し大根を使った女性に嬉しい糖質オフのレシピです。簡単に作れますし、少量でも満腹になるのでぜひ、献立に困ったら1品加えてみましょう。

切り干し大根の糖質をオフする方法

切り干し大根の糖質を抑えたいという方は茹でることがおすすめです。乾燥状態の切り干し大根の場合、糖質が約48.4gなのに対し、ゆでると0.4gまで軽減されます。そのため煮物や汁物などに使うことがおすすめですよ。

切り干し大根のレシピ①大豆入り切り干し大根の煮物

材料

切り干し大根30g、人参1/2本、油揚げ1/2枚、大豆ドライパック50g、だし汁200cc、みりん大さじ1、薄口醬油大さじ1、酒大さじ1/2、砂糖大さじ1/2

作り方

①切り干し大根を10分間水に浸して絞っておく
②人参は太めの千切りにして油揚げも半分に切ってから太めの千切りにする
③鍋にだし汁、みりん、薄口醬油、酒、砂糖を入れて煮立たせる
④切り干し大根と人参、油揚げ、大豆を入れる
⑤中火にしてかき混ぜながら汁気がなくなるまで煮る

切り干し大根のレシピ②糖質オフのヘルシーサラダ

材料

切り干し大根15g、乾燥わかめ2g、桜えび少々、マヨネーズ大さじ2、鶏ガラスープの素小さじ1/2、胡椒少々

作り方

①切り干し大根と乾燥わかめをそれぞれ熱湯に2分ほど浸けておいて、ザルにあけてから水分を切る
②ボウルに切り干し大根とわかめ、桜えび、マヨネーズ、鶏ガラスープの素、胡椒を加えて混ぜる

最後に

切り干し大根の栄養にはどんなものがあるのか、効果や糖質をオフするおすすめの食べ方もご紹介しました。美容のためや健康のため、ダイエットのため、妊婦さんの栄養補給のためなど食べる目的はいろいろです。ヘルシーで栄養満点のメニューを心がけて、栄養をしっかり摂るためにも献立に切り干し大根を加えてみてはいかがでしょうか。