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【京都和食】花街祇園で京懐石と江戸前寿司がいただける50年続く寿司割烹「なか一」

  • 2023.5.11

おおきに~豆はなどす☆今回は東山区祇園南にあるミシュラン星付きの二代続く寿司割烹。季節の京懐石と江戸前式のお寿司が両方食べられる人気店。

祇園南で二代続くミシュラン星付きの寿司割烹

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東山区、京都を代表する花街・祇園の南側。全国的にも知られる有名料亭や飲食店が集中するエリア。ここに二代続き、季節の京懐石と江戸前方式のお寿司がいただける寿司割烹の名店『なか一』があります。ミシュラン星付き店でもあり。この日は友人との会食に予約してやってきました。

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この日はGW中で初夏を思わせる陽気。まだ日没もしていないちょっと早めの17時に予約してやってきました。この季節にふわさしい白い暖簾。と思ってよくみたら、京都を代表し創業120年ほどの歴史を誇る老舗かばん『一澤信三郎帆布』のもの。いや、これはその先代時代のオリジナルロゴの方。

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ここから東大路上がった場所に一澤帆布店があり、私も学生時代から愛用し、昔から京都人御用達の帆布製のかばんで、暖簾と同じ色とロゴのかばんを持っています(笑)丈夫で長持ち。一度買ったら長らく愛用できる優れもの。

なんでも、先代と一澤信三郎帆布店とのお付き合いが昔から深く、こうして暖簾も一澤帆布のものを使われているんだとか。

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お店はランチ営業もされていますが、夜は16:30から営業ということで、早めのスタート一番乗りでやってきました。店内はL字カウンター11席とテーブル席2つ、二階に8~10人収容の個室もあり、間口からは想像できない広さ。今回は希望して白木のカウンター席へ。

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まずはビール。お店では瓶ビールのみの取り扱いで、赤星スタートでカンパーイ!うすはりグラスで飲むビール最高。

今回は予め15000円のコースを予約しました。お店では8000~25000円までの予算幅でチョイスできます。

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まずは先付。
春らしい一皿。ホタルイカと花山葵。上品でまろやかな酢味噌と旬のホタルイカ、そしてアクセントの花山葵にお酒が進みます。

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続いて、揚げ物。鯛の白子と山菜・コシアブラ。揚げたて熱々をハフハフと。濃厚で贅沢な味わいの白子と程よく春の苦みを残したコシアブラがこの時期ならではの味覚。

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さらにちょっと面白い趣向。ごま豆腐を挟んだ最中。甘くない最中です(笑)濃厚で滋味深い胡麻と葛の食感。それをさらにサクサクとした歯触りの最中で対局の食感を楽しめます。

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ここで冷酒にスイッチ。奈良の超辛口純米酒・春鹿。料理との相性も抜群。

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お造り。赤貝と鯛とまぐろ。鯛には極細の塩昆布が添えられ、鯛にはこれを添えて食べるのを推奨とのこと。昆布は錦市場の老舗昆布店で仕入れ、それをお店でより細く手切りされているというこだわり。魚は昔からこの界隈の有名料亭御用達の振り売りの魚店から購入とのこと。どの魚も丹精な味わいで、赤貝の食感を堪能。お皿は名残りの卯月からか満月近しということか、ウサギが描かれていました。

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で、リニューアルした歌舞練場が今年こけら落としで大盛況だった祇園甲部の春の演舞『都をどり』。今年は完全な形で執り行われ、芸舞妓によるお抹茶の振舞いも復活。その際、祇園の紋章『つなぎ団子』が描かれたお皿に和菓子が盛られる慣例ですが、それを記念に持ち帰ることができます。

そんな観客全員プレゼント皿でも、かなり古い時期に作られたアンティーク皿をお店で使われているとのことで見せていただきました。今のお皿に比べ、土感のある素朴な肌質に手書き感全開のつなぎ団子(笑)時代を感じさせる銘品ですね。

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お酒のアテとして、自家製のカラスミ。お店では今シーズン50キロ仕込まれたそうで、店舗の周囲でそれらを干され、壮観な佇まいだったとか(笑)ねっとりと舌触り滑らかで、そしていい塩梅の塩加減。

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こういうお椀がうれしいですね。
えんどう豆のすり流し。椀種にはビラビラの骨切りが美しい鱧。淡路産とおっしゃってましたかね。そしてあしらいに鮮やかな花麩と木の芽。えんどう豆も皮を剥ぐのが大変なんです、と聞く、渾身の一椀。春らしい目にも鮮やかな青さを感じる美味しさでした。

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さらに冷酒。何を追加したか失念ですが(汗)

こんな冷酒専用の錫製酒器に入れて。酒器は寺町通の老舗の錫食器店『清課堂』のもの。このサイズ感がオサレで可愛すぎる!総じて器がどれも素敵すぎました。

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焼き物。琵琶湖の小鮎。たで酢付き。苦みもあり、焼き方もクリスピーでカリカリで美味。ここで、お店の方と釣り談義(笑)

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ここから本格的な寿司タイムに突入で、ますはスミイカ。これも淡路産だったような。

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肉厚で白板昆布添えられた鯖寿司。5月の祭りシーズンには欠かせない、昔から京都に根付く味覚。かつては自宅でよく作ってましたね~という話。親戚にも配ったりして。

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中とろ。旨し。

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北海道の雲丹。色目濃く濃厚な味わい。

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ちょっと炙ったノドグロ。脂の旨さよ。なんでも二代目は寿司店ひしめく金沢の有名店で修業されてた方で、それもあって金沢ゆかりのネタも織り込まれているんですかね。

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煮ハマグリ。わりと甘めのしっかりと煮付けられたやつ。

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そして、穴子。口の中でほろりととろける美味しさ。

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この日は二代目不在だそうで、お店のナンバー2の方になるんですかね(笑)手渡しでトロ鉄火。いろいろと楽しいお話もしてもらい、こちらもいつも以上に自爆ネタ披露(笑)

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玉子焼き。本場江戸前ほど甘くないのが好感。

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〆はかんぴょう巻きでした。

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最後、生しょうがをしぼった黒糖シャーベット。しっかりすべて、美味しくいただきました。

寿司だけだとネタが違うだけで構成同じで質的に物足りない、と感じる人や、せっかくの京都で季節の京懐石的料理も食べたい!という食に欲張りな人にはうってつけのお店。種類豊富にいただけて大満足。しかも、この祇園界隈でこのお値段はかなり良心的でもあり。試しにランチで訪れる、というのにもいいかもしれません。

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夜のとばりが下りるころ、この日の鴨川沿いは近距離すぎて渋滞気味のカップルで埋め尽くされていました(笑)ようやく京都が戻ってきた、そんな風景。床も5月から始まってます。祇園の寿司割烹オススメです!ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:鮨割烹なか一
場所:京都市東山区祇園町南側570-196
電話:075-531-2778
営業時間:12時~14時 16時30分~22時
定休日:不定休

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