2014年生まれの三男・ケイくんが小学2年生のときのお話です。ある日、ケイくんは小学校の敷地内で、高校生くらいの男の子に呼び出されて泣かされてしまいました。 その男の子は、同じクラスの女子・Sさんの兄で、「Sにひどいことをしたんだから、ごめんなさいを言ってよ」と咎め、身に覚えがないと言っているケイくんに謝罪を強要したのです。実はクラスの女子・Aさんが、ケイくんの発言を歪曲してSさんに伝えていて、Sさんがケイくんにひどいことを言われたというのは誤解だったことが発覚。その事実を担任の先生がSさんのお母さんに説明したものの、聞く耳を持ってもらえなかったそう。困ってしまったケイくんの母・ふくこさんは、頼れるママ友・内田さんに相談。すると内田さんは、外部に訴えるときのためにも、S家にされたこと・日付や時間・状況の詳細などのメモが必須だと教えてくれました。
さらに内田さんは、学校でトラブルが起きたときは、
・事実関係をメモする
・できる限り早く学校に連絡する
・信頼できる人とのつながりを作る
・万が一のときのため、ボイスレコーダーなどを準備しておく
などが大切だと言います。
ふくこさんは兄弟関係の保護者を思い返し、Sさんに関わりのありそうな人が周囲にいないか考えました。
ママ友が語った、Sさんの兄の真実
Sさんの兄を知るママをすぐに見つけたふくこさん! ケイくんの習い事で知り合ったママ友がSさんの兄と顔見知りとは、すごい偶然ですね。
事情を話したところ、
・Sさんの兄は学校を休みがち
・時々他人を舐めた態度をする
・高校を休んで小学校の授業参観に母親と来ていた
と気になることを教えてくれました。
いくら妹のことが大事だからといって、高校を休んで小学校の授業参観に来るのは少し引っかかりますね……。
「まずは周囲を信用できる人で固める」という内田さんのアドバイス通り、ふくこさんが一歩外に踏み出し人を頼ることで、今まで見えてこなかった事実が分かりました。
どうしても周りへの迷惑を考えて自分で解決しようと思ってしまいがちですが、今回のように周りの協力を得なければ分からないことも多いはず。特に親の目が届かない学校生活でのトラブルにおいては、保護者からの情報が大きな手がかりになるかもしれません。
もし何かトラブルに巻き込まれた際には、手に負えない状況になる前に、信頼できる人や機関を頼ることも大切ですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 安田ふくこ
ベビーカレンダー編集部