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ママ社員が開発! 「紙おむつ専用」名前ペンって、何が違うの? だいすけお兄さんがサクラクレパスを訪問。【だいすけお兄さんのパパシュギョー!・14】

  • 2023.5.9

だいすけお兄さんが、パパやママの代わりにさまざまなジャンルの専門家からお話を聞く「だいすけお兄さんのパパシュギョー!」。
第14回は、株式会社サクラクレパスの東京支社を訪問! 誰もが一度は使ったことのある「サクラクレパス」や「クーピーペンシル」などのロングセラー商品から、ママパパのニーズに合わせた話題の新商品まで、オリジナリティあふれる画材を生み出してきた老舗文具メーカーです。企画担当・田淵大佐さんと広報担当・岡田健吾さんが、商品の生まれた背景などを教えてくれました。
本誌だけでは伝えきれなかったお話を、webでご紹介します!

紙おむつ専用ペンは、ママ社員のアイディアから誕生!

だいすけお兄さん(以下だいすけ) こちらは「マイネーム紙おむつ専用」……「おむつ専用」って、何が違うんですか。

岡田さん(以下岡田) 従来のペンだとおむつがペン先に引っかかって、毛羽だってしまったんですけど、こちらはボールペンタイプでインキの出る量を工夫して、スラスラ書けるようにしています。
従来の「マイネーム」と「マイネーム紙おむつ専用」と、くらべてみますか?

だいすけ じゃあ、両方書いてみてもいいですか。
従来のものは……、はいはいはい。大体こう引っかかりますよね。
で、「マイネーム紙おむつ専用」は……、あっ! これめちゃくちゃ書きやすい。

岡田 ありがとうございます(笑)。

だいすけ 紙おむつもそうですけど、僕、Tシャツにサインをすることがあるんですが、大体こういうふうに引っかかっちゃうんですよ、ペンが。
これ、Tシャツのサインにもめっちゃ使える。引っかかりノイズがない、めちゃくちゃ書きやすい。すご~い。
※素材によりインキがにじんだり、素材の下に染み出したりする可能性がありますので、ご注意ください。

岡田 この濃さとなめらかさを出すのに、開発担当がかなり苦労していました。

田淵さん(以下田淵) 商品企画の女性たち、現役のお母さんたちが、自分たちの苦労をなんとか軽減するために考えた商品なんですよ。

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クレヨンとクレパスの違いって?

だいすけ サクラクレパスは2021年に創業100周年、クーピーペンシルが今年で発売50周年。誰もが一度はお世話になる画材ですよね。

田淵 はい、会社名がサクラクレパスというぐらい、創業初期からクレヨン、クレパスを作ってまして。
アメリカからクレヨンが入ってきた当初は、ロウソクのようにすごく硬くて、色がしっかり紙にのらないようなものだったんですね。そこでサクラクレパスが社を挙げて、「学校で子どもたちが自由に絵を描ける描画材を」と開発したのが、今のクレパスです。
ところで、クレヨンとクレパスの違いって、わかりますか?

だいすけ いやあ、わからないです。

田淵 クレヨンの方がロウ成分が多く、ちょっと硬めにできています。クレパスは油分が多くて柔らかいんですね。だから広い面を塗ったり、画面上で混色できるようになっています。
ですが、描くとダマが出て小さいお子さんは汚しやすいというデメリットもあるので、その年齢ごとに合わせた描画材料をとニーズを細かく分類するうちに、商品が増えていった形です。

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色の名前を覚えてもらうのも、画材メーカーの役目

だいすけ 子どもの頃からたくさんの色に触れながら絵を描いていると、より一層、色の感性が豊かに広がるんじゃないかと思います。
今日こうしてクレパスやクーピーを拝見したら、蛍光色まであるし、日本特有の色の名前もありますよね。

田淵 はい、基本的には日本の伝統色も含めた「慣用色名かんようしきめい」というのがJIS規格(日本の産業製品の国家規格)で決まっていまして、そこから名前をつけています。「この色が赤、この色が黄色」と正しく子どもに覚えてもらうのも、画材メーカーの役目ですので。
ただ、数が増えるとちょっと特殊な色も入ってきて、色数の多いクーピーなどでは、樺かば色だとか朽葉くちば色とか、昔の小説に出てきそうな色名もついていますね。色名を知っておけば、たとえば将来何かの本を読んでいて、「ああ、この色はあの色だったな」とピンとくる、そんなふうにある意味教養として残ってくれたら、うれしいですよね。
クレヨンやクレパスといった、小学校低学年向けの画材には和名の慣用色名で、中学生ぐらいからの画材になると外国由来の慣用色名、ウルトラマリンブルーとかビリジアンとかも使い、「あ、これはカーマインって言うんだ」「これがスカーレットか」という具合に、ある程度年齢に応じて色を覚えていってもらうのも、我々メーカーの仕事だと思います。

だいすけ そうですよねえ。ビリジアン、確かにめっちゃ覚えてるなあ。
そういえば「肌色」も今は「うすだいだい」になりましたよね。

田淵 はい、90年代の終わり頃に、「肌の色って、人によって違うよね」という話が関係各社の中でも出てきまして。何回も会議を重ねて「うすだいだい」という名前に統一しようと決まり、現在は正式にJIS規格で「うすだいだい」という色名になっています。

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田淵大佐さん
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岡田健吾さん

いろんな画材で自由に描くことが、感性を刺激する

だいすけ 画材の中でも、特によく使われる色とかってあるんですか。

田淵 はい、あります。クーピーだったら何色が一番出ると思います?

だいすけ え~、クーピーだったら……黄色! 黄色か赤。

田淵 赤なんです。恐らく赤鉛筆のかわりとしても使ってると思うんですよね。
ちなみに水彩絵具だと、白です。混ぜて使う率が高いんでしょうね。

だいすけ 白、そっか〜。画材によって違うんですね、面白いなあ。
画材って、親からすると「一個あればいいでしょ」ってなりがちですが、こうやってたくさんの商品の魅力に触れてみると、いろんな種類を子ども自身が使いわける中で、より絵が好きになれるんじゃないか、2、3種類持って、子どもがそれぞれどう感じるかを見るのも、親の楽しみなのかなって思いました。

岡田 そうなんです。大学の先生もおっしゃっているんですけど、いろんな画材を子どもたちが自分で試して、「あ、これは硬い」「これは柔らかい」、「これはベタッと塗れる」とか感じることが、よい刺激にもなって発達も促すと。

田淵 僕らは学校の先生向けの講習会でクレパスを使うときは、初めから折って使うこともあるんですよ。「広い面積を塗るなら最初から折って、側面を使って描く方がいいんですよ」って。ちょっと引かれますけど(笑)。

だいすけ いや、でもそんなふうに「この画材は君が自由に使っていいんだよ」って示してもらえたら、すごく刺激になって、楽しみ方が広がりますよね。

田淵 僕自身も、子どもには絵が好きになってほしかったので、家では机全面に白い紙を貼って、「この上だったら何を描いてもいい」っていうルールにしたんです。紙を替えるのが大変なんですけど、埋まったところには別のチラシを上から貼りつけたり。
好きなときに好きなだけ描けるっていう環境を作ったら、やはりある程度は好きになってくれました。

だいすけ そうですよねえ。「ここは何を描いてもいいよ」って言われたら、その面積が広ければ広いほどうれしいですよね。
「おかあさんといっしょ」を卒業するとき、「やくそくハーイ!」という歌のミュージッククリップで、子どもたちみんなとスタジオいっぱいに絵を描いたんですけど、そのときも子どもたちのテンションがものすごかったんです。
たくさんの色の画材と思いきり描ける場所と、子どもにはセットで与えられたらよさそうですよね。

プロフィール
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横山だいすけ
よこやまだいすけ/NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんを2017年3月まで最長9年務める。「子どもに良質の音楽を届けたい」という目標のもと、舞台、ラジオ、TVなど幅広く活躍。メ~テレ(名古屋テレビ)「ドデスカ!」(月~金曜6:00~8:00)木曜コメンテーター他、出演多数。YouTubeチャンネル「横山だいすけチャンネル」も配信中。

「だいすけお兄さんとまことお兄さんの世界迷作劇場2023-2024」全国ツアー開始!
第12代体操のお兄さん・福尾誠さんとのW主演で、大人気シリーズが5月20日(土)大阪公演からスタート!

株式会社サクラクレパス

1921年創業の老舗文具メーカー。1925年に「クレパス」を商標登録・発売。全国教育美術展への全面協力をはじめ、長年に渡り文化教育活動支援も行っている。

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田淵大佐さん
たぶちだいすけ/マーケティング部 商品企画二課長

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岡田健吾さん
おかだけんご/マーケティング部 広報

インタビュー/原 陽子 撮影/大森忠明 スタイリング/吉岡ちさと(だいすけさん) ヘアメイク/安藤千浪(だいすけさん)

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