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「ひとつだけ選ぶなら、このピーマン料理を」ウクライナ人シェフが伝えるふるさとの味

  • 2023.5.8
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ウクライナ出身で現在はロンドンを拠点としているシェフ、オリア・ハーキュリーズさんが、ふるさとのレシピを家族との思い出とともにつづった『SUMMER KITCHENS 故郷ウクライナ追憶のレシピ』(誠文堂新光社)が、2023年5月18日に発売される。本書の売上の一部は、ウクライナの子どもたちの支援に寄付される予定だ。

ウクライナでは、家の中のキッチンのほかに、畑のそばに小さな小屋を建て、そこで保存食や祝祭のごちそうを作るのだそう。9月になると、家族総出でバケツいっぱいの甘いトマト、キュウリ、プラムなどの作物を運び込み、仕込みをする。ウクライナの人々にとって、そこは日常の場所であり、特別な場所でもある。

〈内容を一部紹介〉

■ガガウズ風発酵ピーマン詰め

「もしこの本から、ひとつしか料理を選べないとしたら、ぜひ作ってほしい」

■「ロックンロール」パンケーキ

「私はこのパンケーキを食べて育ちました」

■サワードウのガーリックパン

「この『パンプシュキィ』という丸パンは間違いなくウクライナ特有のものです」

■野菜のキャセロール

「ブルガリア、ルーマニア、モルドバなどで広く食べられているこの料理は、ウクライナ南西部の国境地帯でも作られています」

■キャラメルリンゴのカードチーズケーキ

「以前、友人のヤンが酔っ払って、父親の70歳の誕生日に何か作ってくれと頼んできたので、(やはり酔っていた)私は喜んで引き受けました。(中略)ポーランドとウクライナ両国の伝統的なチーズケーキ『セルニク』はアントン(※記者注:ヤンさんの父親)の子どものころからの好物で、ポーランドのルーツと彼とを結びつけるものでした。そこで私はこれを作ることにしたのです。」

【目次抜粋】
サマーキッチン
ウクライナの味
発酵食品、ピクルス、保存食品~9月の手仕事
朝食と軽食~日の出から日没まで
ブイヨンとスープ~滋養のひと皿
パン、パスタ、ダンプリング~粉と水の錬金術
野菜~野から森から
肉と魚~牧場と川と海から
ケーキ、デザート、ぺストリー~甘い生活
サマーキッチンの思い出
メニューの提案
食材について
SUPPLIERS
ACKNOWLEDGEMENTS
索引

■オリア・ハーキュリーズさんプロフィール
ロンドンを拠点とするウクライナ人シェフ。フードライター、フードスタイリスト。ウクライナ南部の町・カホウカ出身。

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