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おしゃれな人は「色合わせ」が上手。着こなし力が高まる4つのセオリーとは?

  • 2023.5.8

買い物に出かけると、つい一目惚れした服を買ってしまう。店員さんに「今日のお客様の感じにぴったりですね」なんて言われようものなら、即買いだ。だから、クローゼットに服はたくさんある。それなのに「今日着ていく服」がないのはなぜなのか。

それは、「着こなし力」を身につけていないから――。そう指摘するのは、人気パーソナルスタイリストの杉山律子さんだ。「着こなし力」とはセンスの問題ではなく、誰でも身につけられる。そのために必要なのが、「セオリー」を知ることだ。

杉山さんの著書『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)は、着こなし力を高めていくセオリーを、ステップを追って学べるおしゃれの教科書。ここでは、本書から一部抜粋して、「色」の組み合わせ方のセオリーを紹介しよう。ちょっとしたコツをマスターすれば、同じ服でもグンとセンスアップして見えるはずだ。

まずはベースカラー3色コーデから

「コーディネートは、ずばり『色合わせ』です」と杉山さんは言う。黒、白、ネイビー、グレー、ベージュ、カーキなどのベースカラーと、それ以外のアクセントカラーを上手に組み合わせることで、特別なアイテムはなくともおしゃれな人になれるのだ。

基本は主に4つのパターンがある。一つずつ紹介しよう(以下、本文から引用)。

■ワンカラーコーデ
正確には2色コーデですが、トップスとボトムスを同色で揃えたコーディネートです。ワンピースやセットアップなど以外にも、上下同じ色で揃えることできちんと感も出て、高見えに。小物は別の色にすると間延びした印象を回避できます。白を使わなくてもまとまるコーディネート。

■ベースカラー3色コーデ
ベースカラーの締め色、抜け色、中間色から、1色ずつ使ったコーディネートです。コーディネートにメリハリがあり、簡単にまとまる基本のコーディネートといえます。まずは、ここから始めてみましょう。

■アクセントカラーコーデ1
ベースカラー3色コーデに、アクセントカラーを取り入れたコーディネート。アクセントカラーは、小物など小さな面積で取り入れると簡単です。主張を抑えたキャメルのようなブラウン系の色なら、2カ所で使ってもOK。

■アクセントカラーコーデ2
ベースカラー3色コーデに、目立つ色をプラス。主張の強い色は、1点投入することをお忘れなく。あちこちで目立つ色を取り入れると、おしゃれが空回りした印象になります。あくまでさりげなく、がおしゃれの鉄則です。

(以上、本文より)

色が主張するアイテム同士はケンカしてしまうので要注意。どんなに似合う色でも、合わせ方次第で良くも悪くもなる。4つのセオリーに従って、ベースカラーを効果的に使おう。

ちなみにベースカラーの「締め色」とは、黒、ネイビー、チャコールグレーなどの濃い色、「抜け色」は真っ白やオフホワイトなどの白っぽい色、「中間色」はグレーやベージュなどのぼんやりしたやわらかい色を指す。

また、「アクセントカラー」と言ってもビビッドな色ばかりとは限らない。ベーシックな色でも、ふだんのコーデで出番が少ないものや、苦手な色なども、人によってはアクセントになることも。「買ったはいいけど、あんまり着ないな」というアイテムがあれば、アクセントとして使うチャンスだ。まずはクローゼットを見直して、セオリー通りにコーディネートをしてみよう。

本書では、ベースカラーのチャートやアクセントカラーの例、バランスの良い組み合わせ方なども詳しく説明されているので、ぜひ参考にしてほしい。

次回は、どんな色でも合わせられる「万能カラー」とその効果的な使い方を紹介する。

『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』

■目次
PART01 色について知る
PART02 なりたいイメージを見つける
PART03 コーディネートの基本パターンを知る
PART04 クローゼットを整える
PART05 モノ選びと着こなしのコツ
PART06 イメージ別着こなしアイデア

■杉山律子さんプロフィール
すぎやま・りつこ/一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表/パーソナルスタイリスト

福岡県出身。文化服装学院スタイリスト科在学中より、スタイリストアシスタントとして活動。スタイリストとして独立後は、映画や広告、音楽業界など、幅広い分野でスタイリングを手がける。結婚、出産を経て、整理収納アドバイザーに。2010年より大手デベロッパーが手がけるモデルルームの収納コーディネートに参画。約30カ所の実績を持つ。2016年よりパーソナルスタイリストの活動を開始。顔立ちや体型、内面からのぞく雰囲気に合わせた「一番、素敵に見えるスタイル」を提案、個性を引き出したスタイリングには定評がある。2018年に一般社団法人スタイリストマスター認定協会を設立。パーソナルスタイリング講座に加え、ファッションのプロ「スタイリストマスター」の育成にも尽力している。また、スタイリストマスターと共にDMMオンラインサロンを運営するほか、テレビやラジオ、雑誌などさまざまなメディアに出演するなど、多方面で活動している。著書に『クローゼットは3色でいい』『ファッションの主役は1つ』(KADOKAWA)、『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)がある。

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