1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「一罰百戒」とはどんな意味の四字熟語?その類義語は?

「一罰百戒」とはどんな意味の四字熟語?その類義語は?

  • 2023.5.8

1人を罰することでその他大勢の戒めとすることの例え、それが「一罰百戒」となります。 これは単に罪や過失を犯した人だけでなく、その他の人にも戒めてもらおうとすることを言います。 しかし、これら「一罰百戒」はどこから来たのでしょうか?

今回はそれら「一罰百戒」という四字熟語について解説します。 ここでは「一罰百戒」の意味はもちろん、類義語や対義語についても説明します。

「一罰百戒」とは

まずは「一罰百戒」がどのような意味なのか見ていきましょう。

「一罰百戒」の意味

「一罰百戒」とは1人を罰することでその他の大勢の戒めとすることの例えです。

「一罰」は1人に罰を与えることを意味します。 「百戒」は100人の戒めにすることを意味します。

つまりは1つの罰で100の戒めにすることを言った言葉です。 ただ、実際の数字はそこまで厳密なものではありません。

あくまでも1人を罰して他を戒めさせることの表現となります。 そこは100人でも1,000人でもとにかく大勢の戒めとすることを言う点には注意しましょう。

「一罰百戒」の用い方・例文

「一罰百戒」は誰かが罪を犯や過失を犯した際に使用します。

例えば、ある人物が比較的軽い罪・過失を犯したとします。 本来はその罪や過失のある本人を罰すれば事件は解決するでしょう。

しかし、そこからさらに追及することでその他の大勢の戒めとすることを主に「一罰百戒」と表現するわけです。 これらは見せしめのように「こうならないように」と戒めることを言います。

そういった僅かな罪も見逃さない態度を示すことで他にも警告することを「一罰百戒」と表現するのです。

「一罰百戒」の類義語

ここからは「一罰百戒」の類義語について見ていきましょう。 主に「一罰百戒」の類義語としては「公開処刑」があります。

公開処刑

「公開処刑」とは見せしめを目的として大衆に向けて公開される処刑のことを言います。

かつては反逆者や異端者を処刑することを言いました。 実際に大勢の前で処刑することで大衆は「自分もこうならないようにしないと」と思うわけです。 そういった点が「一罰百戒」と似ています。

なお、これら「公開処刑」は公の場で酷く恥ずかしく屈辱的な状況に置かれることも言います。

例えば、仕事で誰かがミスをした例で見てみましょう。 その際、本来は本人への注意だけで済むことも多いです。 しかし、ブラックな職場などではみんなが見ることのできる掲示板に張り出して見せしめが行われることもあります。

それらの状況をまさに「公開処刑」と呼ぶのです。

その他、単に耐え難いほどの恥辱を受けることも「公開処刑」と表現することがあります。 若者の間では単に恥ずかしい思いをした際に「これは公開処刑だわ」と表現されることも多くなっています。

そこは「一罰百戒」にも通ずるものがあるかもしれません。 ただ、昨今の意味だと戒めなるかどうかは別問題となります。 そこは微妙に違う言葉とも言えるので注意しましょう。

他にもある戒めにまつわる言葉

最後に他の「戒め」にまつわる言葉も見てみましょう。

殷鑑不遠

「殷鑑不遠」とは身近な失敗から自戒すべきという例えです。 また、自分の戒めとなるものは近くにあることの例えでもあります。

「殷」は古代中国の国名を意味しています。 「鑑」は鏡、ここでは手本を意味します。 「不遠」は失敗の参考は身近にあることの例えです。

つまり、失敗から戒めるべきであるという教えとなります。

前者覆轍

「前者覆轍」とは教訓とすべきである先人の過ちのことです。 これらは過去の過ちから学ぶべきであるという例えとされます。

「前車」は先を走っている馬車などを意味します。 「覆轍」はひっくり返った車の轍跡を意味する言葉です。

転じて、先人の失敗を見て自分も失敗しないようにすることを言うようになったそうです。

痛定思痛

「痛定思痛」とはかつての苦難を反省して今後の戒めとすることの例えです。

「痛定」は痛みが治まることを指します。 「思痛」は痛みを思い起こすことを表します。

要は痛みが治まってから痛みを思い起こすという意味です。 そこから転じて、前回の痛みを教訓とすべきという意味となったとされています。

まとめ

「一罰百戒」は1人を罰することで100人の戒めとすることを言った四字熟語となります。 厳密には人数は関係なく、その他大勢の戒めにすることも言う言葉です。

実際に悪いことをすれば責められて当然とも言えます。 その状況をうまく周知して他の人の戒めとすることを「一罰百戒」と言うのです。

これは実生活でも覚えておきたい四字熟語と言えるでしょう。

関連記事はこちら

元記事で読む
の記事をもっとみる