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お庭で採れたハーブ活用法♪ 万能ハーブソースと使い方レシピ

  • 2023.5.8
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ハーブがぐんぐん伸びてくる夏場におすすめ! スペアミントやローズマリーを摘みとって、おいしいハーブソースを作ってみませんか? ハーブは生活に役に立ててこそ! 放置しておくなんてもったいないですよ♪ ここでは、ガーデンセラピーを学べる教室「花音の森」代表・堀久恵さんに、ハーブソースの作り方と、いつもの料理のアクセントになる簡単レシピをご紹介いただきます。

ハーブの作用

ハーブは、生活に役に立つ香りのある植物を指します。使い道はとても幅広く、料理やドリンク、クラフトや美容アイテムにも変身します。

植物は自ら動くことができないため、さまざまな対処能力を持つように進化してきました。強い太陽からの紫外線に負けない抗酸化成分や、虫に見つけてもらうための芳香成分など、生き残るための術として、天然の化学物質(フィトケミカル)を持っているのです。人類は、この天然物質を活用してきた歴史がありますが、近年、科学的技術の進歩により、ハーブの持つ薬理作用が判明してきました。ハーブを健康づくりに役立てたいと感じている方もとても増えていますね。

今日使うハーブの紹介

ハーブは立派な食材! 自分のおうちで栽培をして、飲んだり食べたりとフル活用してみませんか? 今回は、私のお庭で採れたフレッシュハーブを使って、ソースを作ってみます。

使ったハーブはこちら!

使ったハーブはこちら

◯スペアミント+アップルミント 10g

◯ローズマリー 3g

◯セージ 2g

の計15gです。フレッシュ(生葉)の状態は、葉に含まれる水分があるため、ドライに比べて、多くの量が必要になります。フレッシュの葉で作ることで、より香りが立ちますので、ハーブの生育が旺盛なこの時期におすすめのフレッシュハーブならではのソースです。ハーブは葉だけの状態にして、軽く洗って、水気をよく拭き取っておきましょう。

ミント・ローズマリー・セージの効能は?

今回使ったハーブは3種類。ハーブを混ぜると香りが混ざってすごいことになりそう…と心配になるかもしれませんが、混ぜることによって角が取れて、まろやかになる作用があるんですよ!

ミント

ハーブの中でも特に生育旺盛なのがミント。せっかくなので、飲んだり食べたりと活用しまくりましょう! 今回は、スペアミントとアップルミントを使いましたが、ミントは種類が多いのも特徴の1つ。それぞれに香りが異なりますので、試してみてください。

使用するのは、先端の柔らかい葉がおすすめ。下のほうのごわごわした葉は苦味が気になることも。爽やかな香りは脳を刺激し、活性化させます。また抗酸化作用を持つフラボノイドを含み、胃腸の働きを整えてくれますよ。夏バテ気味で食欲がない…といった時にもおすすめ。

ローズマリー

針のような葉を持つローズマリーは、ツンとした強い香りが特徴です。こちらもミント同様、先端の柔らか葉のほうがおすすめ。苦手だな…と思ったら、少量にしましょう。

ローズマリーは強い抗酸化作用を持っていて、細胞を老化から守ってくれます。ローズマリーの化粧水を使った78歳のハンガリー王女が、30歳年下の王子にプロポーズされたというエピソードがあるくらい(笑)。

セージ

独特な香りには、抗菌作用や殺菌作用があり、肉や魚の臭みを消すためによく使われます。こちらも、ローズマリーに次ぐ抗酸化作用があり、老化防止に役立つと言われています。

セージはサルビアの仲間で、たくさんの園芸種がありますが、食用ハーブになるのはコモンセージ(ガーデンセージ)という品種ですので、ご注意ください。セージは少々癖があり薬っぽい香りがするかもしれません。苦手な場合は少量にするか、使わなくてもOK!

フレッシュハーブソースの作り方

それでは、作っていきましょう。

材料

◯フレッシュハーブ 15g

◯オリーブオイル 50g

◯天然塩 5g

材料

といっても作り方は簡単! フレッシュハーブは葉だけにして、軽く洗って水気を取ったら、すべての材料を入れて、フードプロセッサーで混ぜるだけ。

フードプロセッサで混ぜるだけ

ハーブは香りが命。時間の経過と共に香りは落ちてしまいますし、色も黒ずんできます。作り置きはせず、使う分だけ作るようにするといいですよ。

作ったフレッシュハーブソースの使い方

作ったハーブソースの使い方をいくつかご紹介していきますね。

白身魚のハーブソース添え
白身魚のハーブソース添え

淡泊な白身魚の味付けにおすすめです。あらかじめ、塩こしょうで下味をつけておいた白身魚に、小麦粉をまぶして焼きます。

ハーブのから揚げ
ハーブのから揚げ

油っぽくなりがちな唐揚げも、ハーブソースでさっぱり!

すりおろしたニンニク、塩こしょう、におい消しのためにセージやタイムなどのフレッシュハーブを袋に入れて、よく揉んで、20〜30分置いておきます。その後、小麦粉、片栗粉(適量)をまぶして、中温で揚げれば出来上がり♪

大根サラダ
大根サラダ

ただの大根がおいしいサラダに変身! 薄めにスライスした大根に、ミニトマトとレモンを小さくカットしたものとフェンネルの花にハーブソースをかけていただきます。

サーモンのカルパッチョ風サラダ
サーモンのカルパッチョ風サラダ

ミントの葉とルッコラなどのベビーリーフと、スライスした玉ねぎのサラダに、ハーブソースをかけて。サーモンなどの生魚をいれてもおいしいですよ。

好みに合わせて、他の料理との相性もお試しください♪

<注意点>

自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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