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「ご褒美のハグ、よろしく!」母と離れた世界でも…笑顔で登校できるようになった娘<長女は繊細さん>

  • 2024.12.23

ねこじまさんの長女・わっちちゃんが小学校へ入学したときのお話です。新しいランドセルを背負ってドキドキワクワクしながら、順調な学校生活をスタートさせたわっちちゃん。しかし、2週間ほど経ったころから、家を出る直前に腹痛が始まるようになりました。かかりつけの小児科の先生に「いわゆるお母さんとの分離不安(母子分離不安)みたいなものかも」と言われ、ひとりで思い詰めるねこじまさん。それからは、わっちちゃんの登校に付き添い続ける毎日でした。ある朝、いつも通り教室までわっちちゃんを送り届け、帰ろうとしたところ、校長先生に呼び止められます。「こうやって根気よく、今お母さんがしてくださっていることは、必ずこれからのわっちさんの力になりますよ! 大丈夫ですよ!」という校長先生の言葉に救われ、ねこじまさんは「もう少し、頑張ってみよう」と思えたのでした。そして2学期を迎えた9月のある日、「お母さん、今日はここから、ひとりで行ってみる」と、ついにわっちちゃんが自ら頑張ろうと決心。大きな一歩を踏み出しました。

(※)母子分離不安:子どもが母親など愛着対象から離れることに、強く不安を感じる状態。

連休明けや長期休み明けには不安になることもあったり、防災の授業で見た写真がトラウマになったり、新型コロナによる自粛生活で気持ちが滅入ってしまうこともあった、わっちちゃん。

しかしそのたびに、ねこじまさんはどうすればいいのかを一緒に考え、わっちちゃん自身も頑張って乗り越えてきました。弟が小学1年生になってからは、完全に玄関からひとりで登校できるようになったそうです。

そんなわっちちゃんの、現在の様子は……?

焦らなくても、きっと大丈夫

小学1年生だったわっちちゃんも、もう4年生。


最近では、嫌なことや不安なことがあっても、自分なりに消化したり、力を抜いたりできるようになってきたとのこと。
ねこじまさんと離れた自分の世界でも、たくさん笑って楽しく過ごせているようです。

今回の経験を、ねこじまさんはこう振り返ります。

「適応していくペースもそれぞれ。焦らなくてもきっと大丈夫。安心できるようになるまで、一緒に過ごす時間をたくさん持ったり、甘えさせてあげたりすることは悪いことではなく、むしろ必要なのかなと思いました。子どもなりに考えていることを信じて、受け止めてあげることが、彼らの大きな力になるような気がします」

そして、現在向き合っている保護者の方にも、
「親自身の気持ちも大切に。学校に行ってほしいと思うことは悪いことではないし、イライラして受け止められないことも、周りを見て羨ましくなることも、付き添い登校がしんどいと思うことも、当たり前だと思います。どうか無理のないように」

とエールを送ります。

SNSのコメント欄には、同じような境遇の方からのコメントも。
「いつかは解消されるかもしれないし、解消されなくても一緒にいる時間が増えると思って、今を大事にして、娘が納得して学校に行けるようになるまで、送り続けていこうと思いました」


「自立を促してしまっている私。今日からでも、もっともっと甘えさせてあげようって思いました」

「このお話を読んで、学校に行きたがらない息子の集団登校に付き添うことにしてみました。結果、3週間経つか経たないかくらいで、『もう大丈夫だから、送らなくていいよ』と息子のほうから言ってくれました。寄り添うきっかけ、手段を教えてもらいました。ありがとうございました」

今、子どもと向き合うことを頑張っている皆さん、決してひとりではありません。周囲と比べてしまい、孤独に襲われそうになるかもしれませんが、ひとりで抱え込まずにできるだけ周囲を頼ってみてくださいね。スクールカウンセラーや教育センターなどに相談するのも一手です。

正解は1つではありません。子どもの気持ちに寄り添い続けることで、いつか親子で納得できる形を見つけられるのではないでしょうか。


著者:マンガ家・イラストレーター ねこじま いもみ

ベビーカレンダー編集部

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