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【思考をキレイにする旅の仕方(366)】旅先で考える「ていねいな暮らし」

  • 2023.5.6

昔、建てられた木造の診療所を改装したカフェで、食後の紅茶を飲んでいました。

津和野で獲れた茶葉を発酵させた紅茶らしい。

隣に座っていた女性2人組の会話から漏れ聞こえてきた「ていねいな暮らし」について考えていました。

女性の1人は、東京の会社に籍は置いたまま津和野に移り住み、、リモートワークをしながら子育てする生活を選んだらしい。

彼女の隣には、生後数か月らしき、赤ちゃんが眠り、時折、目を覚まして泣き叫んでいます。

「ていねい」

スマホに打ち込むと「細かい部分に気配りが行き届く」の意味が最初に出てきました。

私の場合、安八(あんぱち)町に移住し、ヤギを飼い始めた時、

「そんな、ていねいな暮らしに憧れるわ~」

と東京で言われたことがあったのですが、正直、ピンときませんでした。

当時、母が持病のリウマチで庭や畑の管理ができないので、

私が変わって除草していたけれど追い付かず、ヤギを飼うことにしたのです。

「ていねい」とは程遠い。

「田舎暮らし」と「ていねいな暮らし」を安易に結びつけるのは違うと思う……飲みながら語ったことがありました。

しかし、安八町に暮らし始めて10年経ち、自分なりの暮らし方が確立してくると、

自分なりの「ていねい」に気づき始めたようにも思います。

季節に敏感になったことは、ある意味、細かい部分に意識が向くようになったことは間違いない。

歳を経たせいもあるのかもしれないけど。

たまたま、私の場合、安八町での暮らしで、「ていねいな暮らし」に気づいたけれど、

本来、安八町だろうが東京だろうが、旅先だろうが、

気づきのきっかけは、どこでも変わらず、いただくことができるのかもしれませんね。<text:イシコ>

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