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【僕たち「キャンドル」キャンパーです】焚き火とランタンだけじゃもったいない!キャンドルが彩る癒しのキャンプタイム

  • 2023.5.6
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連載企画「僕たち○○キャンパーです」

キャンパーの数だけ、独自のキャンプスタイルがあります。そんな個性にあふれたキャンプスタイルの中でも、特に「尖った」スタイルでアウトドアを楽しむキャンパーを紹介する連載企画「僕たち○○キャンパーです」。毎回1組のキャンパーに密着し、気になる「実際どうなの?」や、ユニークなキャンプの魅力を探ります。

「自分とは違うスタイルだけど、楽しそう!」そんな誰かのキャンプを知ることが、まだ見ぬ新しい世界への入り口かも!?あなただけのキャンプスタイル、教えてください!

素敵なろうそくでサイトを彩る「キャンドルキャンパー」を発見

日常とは違う、特別な時間が流れる夜のキャンプ場。暗闇の中ゆらめく焚き火やランタンの光は、心を癒やしてくれますよね。キャンパーたちが思い思いに火を楽しむ中、ひと味違う雰囲気を醸し出しているのがこちらのサイト。テントを囲むように置かれた無数のキャンドルの光が、サイトをほんのりと照らし出しています。

今回取材したのは、「キャンドルキャンパー」のゆでるさん。キャンドル×キャンプという異色のキャンプスタイルに辿り着いた経緯や、キャンドルへの熱い想いを伺いました!

キャンドルキャンプとの出会い

キャンドルがキャンプに導いてくれた

――早速ですが、ゆでるさんがキャンプを始めたきっかけは何ですか?

ゆでるさん:キャンプを始めたきっかけが、キャンドルなんです!「毎日家で灯しているキャンドルをアウトドアで灯したらどんなだろう?どんな色?自然に合うのかな?」そんなワクワクの気持ちからキャンプを始めました。

――キャンドルがきっかけだったのですね!初めてのキャンドルキャンプはどうでしたか?

ゆでるさん:初めて挑戦したのは2020年7月。キャンドルを30本ほど持って山梨県の西湖へ行きました。これが人生初のキャンプ!一緒に行ってくれた、キャンプ経験豊富な私の息子くらいの歳の男性にたくさん質問されてうれしかった記憶があります。キャンドルは若い男性にも綺麗だと思ってもらえるものなんだと、その時は本当にうれしかった!

――具体的には、どのように楽しんでいるのでしょうか?

ゆでるさん:キャンドルキャンプは、春夏秋冬関係なく1年中楽しんでいます!灯す時間帯については、休日の家キャンドルでは朝から(笑)。キャンプでは設営、セッティングが終わったあと、のんびり15時ぐらいからです。この、支度完了してキャンドルに火を灯す瞬間が大好きです!気持ちに余裕があり穏やかな状態で、コーヒーでも飲もうか!という感覚に似ています。

最初は20~30本のキャンドルをキャンプに持って行っていましたが、今は厳選した5~10本ほどを持って行きます。

ハンドメイドのキャンドルショップ「moccopocco」

「moccopocco」のキャンドルに魅せられて

店内の様子

――キャンドルがキャンプのきっかけになったそうですが、キャンドルとはどのように出会ったのですか?

ゆでるさん:ハンドメイドマーケット「Creema」で発見しました。北海道函館市でキャンドルを作っている作家さん、@moccopoccoさんから購入しています。テントのようなかわいいログハウスに店舗を構え、女性1人でキャンドルを作り、販売されている方です。

「moccopocco」のキャンドル

ゆでるさん:独学で勉強されていて、そのキャンドルはとにかく独創的発想が豊か!

いろいろなジャンルの周期があり、アイスクリームゾーン・かわいいゾーン・絵画のようなアートゾーン・柄にこだわるゾーン・削りゾーン・シンプルゾーン・Theキャンドルのゾーンと、とにかく楽しいんです!
ぜひ一度覗いてみてください!

キャンドルを通して、笑顔になってもらいたい。

キャンドルショップ「moccopocco」のオーナーであり、ゆでるさんが愛するキャンドルの生みの親でもあるmoccoさんにもお話を伺いました。

【キャンドル作りのこだわりと想い】

moccopoccoさん:作風は繊細なものではなく、みんなに元気で笑顔になってもらえるようなカラフルでパワフルなものをメインとしています。店内にはユーモアのあるものも多く、「こんなロウソク見たことない!」と笑い声がよく聞こえる店内です。キャンドルに構えたり、気取ったりすること無く、お子さんも自身のお小遣いで買える価格が多く、ご家族で楽しんでいただける敷居の低い、身近なキャンドルショップであるように心がけています(^^)


【キャンパーの皆さんへ】

moccopoccoさん:上の回答と重なりますが、構えたり、気取ったりする事なく、手軽に手にとってもらい、明るく楽しくキャンプの夜を彩っていただきいです。とにかく楽しんで1人でも多くの方に笑顔になっていただきたいです!

唯一無二のキャンドルたちの楽しみ方

――キャンドルを選ぶ際にこだわっていることはありますか?

ゆでるさん:色や柄は自然に合うアースカラーや無地ももちろん取り入れつつ、“あえて”自然には無いストライプやドット、時にはヒョウ柄を1.2点入れて、差し色(差し柄)にしています。キャンドルでの色遊び、楽しいですよ!

moccopoccoさんは香りが一切無いキャンドルを作る方なので、自然の空気や香りを存分に吸っています。

個性豊かなお気に入りのキャンドル

――イチオシのキャンドルを教えてください!

ゆでるさん:このキャンドルは4年ほど前に購入した富士山キャンドル。もちろんmoccopoccoさんで購入しました。うれしくてピクニックに持ち歩いていました!

ゆでるさん:2年半前に購入したこのプリンの左横のキャンドルは、好き過ぎていまだに使い切りたくないキャンドルです。色の調合や質感など、その時にしか作れないものだと思うので、大切に大切に灯しています。

今後はぜひ一度北海道まで足を運んで、実店舗で購入してみたいと思っています。この先も、彼女のキャンドルしか灯さないと思います。

キャンドルキャンプを楽しむための「ひと工夫」

風対策は念入りに。

――外でキャンドルを灯すとなると、風で消えてしまわないか心配です。

ゆでるさん:何日か家で灯し、灯篭のような状態にしてから持っていくようにしています。蝋が溶けることで風防となり、ある程度の風なら消えないで灯ります。

写真右のキャンドルは新品で火がむき出しですが、ある程度灯した左の2つは蝋が溶けて灯篭のようになっており、風を受けません。

ゆでるさん:強風キャンプでは一切の火気は厳禁ですね。普段から消火スプレーを持参して、すぐ取り出せるようにしています。今まで使用したことはありません!

持ち運びにもレイアウトにも、ウッドボックスが大活躍!

――キャンドルの持ち運びはどのようにされていますか?

ゆでるさん:基本的に、ウッドボックスの中にそのまま入れて行きます。キャンプ歴は2年9カ月・キャンドル歴は5年3カ月ですが、今までそれで割れてしまった事は1度もありません。


――ウッドボックスはサイトレイアウトにも活用されているんだとか!

ゆでるさん:キャンドルの高低差と立体感をより楽しむために、ヴィンテージのwoodboxを使用しています。 また灯すキャンドル自体も背が高いものや低いもの、丸いものや四角いものといったように、さまざまな大きさのものを用意しています。

キャンドルキャンプでしか味わえない魅力がたくさん

――キャンドルキャンプの魅力とはずばり、何でしょう?

ゆでるさん:女性がハマりそうなキャンドルの世界があるだけではなく、実は男性っぽいキャンプギア、例えばストーブ「マナスル121」やエスプレッソメーカーの「ビアレッティ」、アンティークなもの、ポップなもの、そしてもっともっと引いて見てみると、自然のgreenや揺れる雑木林、湖、富士山、キャンプの空気感…。

そういったものに「あれ!?すごくハマってる!」、そういった発見がつねにある所でしょうか。とにかく毎回ときめいて、ハッとさせられます。わくわくが止まりません!!

円柱のキャンドルが、このように「育つ」。蝋が溶け、まるで花びらが開いたよう

――キャンプで炎と言えば、真っ先に思い浮かぶのは焚き火やランタンです。キャンドルの“特別さ”はどんなところにありますか?

ゆでるさん:火が蝋を溶かしながら形を変えていく様。その姿はキャンドルにしかない魅力です!火はゆらゆら揺れながら蝋で小さな池を作り、映り込む。まるで小さな炎が2つあるように。

使い込んだランタンの経年劣化を楽しむように、キャンドルにも「育てる」楽しみがあります。

キャンドルで、究極の癒やし空間を。

――キャンドル、そしてキャンドルキャンプに挑戦するキャンパーの皆さんに、メッセージをお願いします!

ゆでるさん:キャンドルは飾るものではなく、灯すもの。ぜひ「キャンドルを育てる」を、まずはお家で楽しんでみて下さい。そしてなるべく長い時間(1~2時間でも)灯してみてみてね!
お風呂に入る時は音楽を聴くよりも炎を見つめてみると、瞑想できてスッキリと充実したバスタイムになるかも!

――キャンドルキャンプ、これからの抱負をお聞かせください!

ゆでるさん:かまくらキャンプを是非やってみたいです!キャンドル用にも小さいかまくらをたくさん作り、灯してみたいです。
「魂が喜ぶワクワクを!」「常にワクワクする方へ!!」そんなキャンプライフを楽しんでいきたいです。
いつまでも夫婦2人で!おじいちゃんおばあちゃんになっても。


――ありがとうございました!!

キャンプ×キャンドルという異色の組み合わせが生み出す、究極の癒やし空間。キャンドルの揺らめく炎は、蝋と一緒に心をも溶かしてくれます。世界に一つのキャンドルが照らすのは、世界に一つの素敵な夜。キャンプの新しい扉を開く、キャンドルキャンプの世界でした!

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