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義姉【ローン払えず、出戻りしたくせに】「あんた達、実家に寄生してるだけ!」と【嫁いびり】が始まり、夫が?

  • 2023.5.4

夢のマイホームを建てるために、ちょっと無理してローンを組んでしまう人もいるといいます。しかし何らかの理由でそのローンが払えなくなってしまったら、夢のマイホームも手放さなくてはならないかも……。今回はマイホーム絡みのトラブルに巻き込まれてしまった私の友人、Oさんのお話です。

画像: ftnews.jp
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ローンが払えなくなった義姉一家

Oさんは結婚してすぐに、旦那さんが長男ということもあって義実家に同居することになりました。義両親との仲は良好で、いたって平和な2世帯生活。

そんなある日、旦那さんのお姉さん、Oさんにとっては義姉が突然旦那さんと子どもを連れて実家に帰ってきたのです。
「旦那の給料が減ってローンが払えなくなっちゃったの、ちょっとの間ここに住ませてもらうわ! 」
義姉は数年前に夢のマイホームを建てたばかり。しかしちょっと無理をして大きなお家を建てたせいか、旦那さんのお給料でローンが払えなくなり、家が人手に渡ってしまったというのです。

「仕方ないわね……」
義両親も娘かわいさにしばらくの間義姉一家が義実家に住むことを許しました。
「すぐアパート見つけて出ていくから。あんたたちはいいわよねえ、実家にパラサイトできる立場なんだから」
義姉はOさん夫婦にそう言って、義実家に荷物を運びこみました。

義姉のイビリ開始

義姉一家は子どもを合わせると4人。義実家がいくら広めだといっても、3世帯が住むには少し狭くなり、どうしても頻繁に義姉と顔を合わせることになります。

実はOさん、この義姉がちょっと苦手でした。以前は旦那さんが高給取りであることやマイホームを買ったことなどをいちいち自慢してきましたし、何より物言いが上から目線なのです。
「Oさんはこの家の嫁なんだから、私の分の家事をしてもらってもいいわよね? あ、私の服は手洗いしてよ。高かったんだから!」
そんなふうに義姉は義実家でもOさんに家事を押し付け、自分は働きに出るわけでもなくだらだらとリビングでテレビばかり見ています。

「あんた、ちょっとパートにでも出たら? 〇〇さん(義姉の旦那)のお給料下がったんでしょ」
そうお姑さんが言っても全く聞きません。
「嫌よ、私はOさんと違って育児もしなきゃいけないから暇じゃないの」
育児、とは言いつつ、義姉の子どもたちは小学生ですから日中はほぼ家にいませんし、夕食もOさんとお姑さんが作ったものを家族みんなで食べるのでほぼ育児らしいことはしていませんでした。

炊事も洗濯もしない義姉に、せめて食費くらいは入れてくれないかとOさんが頼むと、義姉はあっさり断りました。
「私たちはこれから住むところを探して引っ越すのにお金が必要なんだから、ちょっとの間くらいいいじゃない!」
そう言われると何も言えず、結果的に義姉一家の生活費はOさんの旦那さんが負担していました。

居座り続ける義姉一家に……

「姉貴、いつまでここにいるつもりなんだろうな……」
ある夜、4人分増えた家事でへとへとになっているOさんを見て旦那さんが言いました。なんだかんだ言いつつ、義姉一家が義実家に来てからもう3ヶ月以上経っています。

義姉の旦那さんはとても無口で気弱そうな男性で、義姉や義姉の子どもたちがのびのびと義実家で暮らしているのに、ひとり肩身が狭そうにしていました。
「Oさん、本当にすみません」
時々そう言って、義姉に隠れて食費を渡してくれたりもしました。

「ねえ、私たち4人家族なのよ? 8畳の部屋ひとつじゃ狭いから、あんたたちが荷物置いてる部屋も使わせなさいよ!」
ある日義姉はそう言って、Oさんたち夫婦が義姉一家の住む部屋を空けて狭い部屋に移ったために、置けなくなった荷物をまとめて置いていた部屋からどんどん荷物を放り出しました。
「そんな、お義姉さん困ります!」
「何が困るのよ、どうせ大したものじゃないんでしょ? こっちには子どもがいるのよ! 荷物なんか外の物置に入れとけばいいでしょ、嫁なんだから我慢しなさいよ」
嫁、嫁と何かにつけて義姉はそう言い、Oさん夫婦が置いていた荷物を蹴ってどかしました。

「ひどい…… 」
Oさんはさすがにたまりかね、旦那さんに相談しました。
「もうダメだな、俺も我慢できない」
旦那さんはとりあえず自分たちの部屋に荷物を入れ、その日は荷物に埋もれるようにして眠りにつきました。

そして翌日。
「姉貴たちが出て行かないなら、俺たちが出ていく!」
旦那さんは義姉に向かってそう言いました。
「出ていくって、なんかアテでもあるわけ? いい物件があるなら紹介しなさいよ」
「するわけねえだろ!? 俺たちの荷物ほっぽり出して、すっかり居座る気じゃねえか! しばらく社宅で暮らすよ。母さんたちも文句ないよな?」
今まで義姉がOさんに家事を押し付けているのを気にしていた義両親はもちろん了承してくれました。
「ごめんね、うちの娘が……」
「お義母さんたちのせいじゃないですよ……」

数日後、荷物をまとめてOさん夫婦は社宅へ移りました。実は旦那さん、どうせ義姉たちが出て行かないだろうと思って社宅に住めるよう会社に頼んでいたのです。

「ま、社宅もすぐ出るけどな」
「うん、そうだね」
Oさん夫婦は義両親から少し援助をしてもらい、マイホームを購入する計画を立てていました。

しばらく社宅で暮らしてから、Oさん夫婦は夢のマイホームにお引越し。それを知った義姉は慌てて電話をかけてきましたが、Oさんも旦那さんも一切電話に出ることはありませんでした。
「あんたたちがマイホームなんて生意気! きっとすぐにローン払えなくなるよ!!! 」
留守番電話にそんなメッセージが残っていましたが、Oさんたちは義姉一家のように無理なローンは組んでいません。Oさんはすぐにメッセージを消去したとのことです。

義姉が夢のマイホームを失ってしまったのは残念ですが、人のマイホームのローンにまで口を出される筋合いはありませんよね。今やパラサイトは義姉一家の方です。

ftnコラムニスト:緑子

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