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【LGBTQを告白した息子】「実は男の子が好きなんだ」その時《母親として出来ること》は?

  • 2023.5.4

LGBTQという言葉は広く知れ渡ってきましたが、実際に自分の身近にいたとしたらどう対応するでしょうか。今回ご紹介するのは、高校生息子からのカミングアウトを受けた母親のお話です。愛する息子からのセンシティブな告白を、母はどう受け止めるのでしょうか。

画像: ftnews.jp
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もしかしてうちの息子ゲイ……?

Aさんは一人息子のKくんを大切に育ててきました。この春、高校受験を乗り越え無事に高校生になったKくん。

そのKくんについてAさんは、ある疑いを持っていました。それは息子が男性のことが好きなゲイなのではないかということです。

思春期に入った息子から女子に関する話を聞いたことはなく、逆に特定の男子について話す時に「まるで恋してるみたいだな〜」と思ったことがAさんにはあるのです。

でも、息子が男性を好きでも女性を好きでもそんなことは大した問題ではないと思っていました。それに、息子が話してくれるまではこのことには触れないつもりでいたのです。

高校生息子のカミングアウトは突然に

ある日、夜ごはんを食べ終わり息子と二人きりになったタイミングで、Aさんは突然カミングアウトされることになります。

Kくん:「母さん、俺男の人が好きみたい」

Aさんはびっくりしましたが、Kくんが大事なことを伝えてくれたことが嬉しくてたまりません。

Aさん:「そっかあ。話してくれてありがとね」

本当は「今、好きな人はいるの?」とか、いろいろな話をしてみたい気持ちもありましたが、きっと息子はドキドキしながら打ち明けてくれたはず。今日はとりあえずカミングアウトを受け止める姿勢を見せることが大切だと思いました。

どんな君でも大事だよ

翌日、息子は家を出る前に「昨日の話、びっくりした?」と聞いてきました。あまりにAさんの反応があっさりしていたので拍子抜けしてしまったようです。

Aさん:「びっくりしたけど、Kが誰を好きになったとしてもKはKでしょ。母さんはいつもあなたを応援してるよ」

Kくんは振り向かずに「ありがとう。いってきます」と言って学校へ出かけていきました。

LGBTQは特別なことじゃない

こうして息子のKくんと深い信頼関係を築いたAさん。今ではKくんと恋バナもするようになったそうです。

自分を素直に受け止めてもらえたことで、Kくんも自信を持って高校生活を送れるようになりました。これから先、ゲイであることで傷つくこともあるかもしれません。

でもどんなことがあっても、Kくんのことを支えていきたいとAさんは思うのでした。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶

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