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海老のだしが染みわたったご馳走ピラフ"カルデスピラウ"

  • 2023.5.3

中東でポピュラーなピラフです。しっかりと海老の旨味がいきわたっている、満足感の高い一品です。驚くほど多彩な味わいを持っているトルコ料理をユーラシア大陸の料理の研究をライフワークとする荻野恭子さんに教えて貰いました。

海老のだしが染みわたったご馳走ピラフ"カルデスピラウ"

■“カルデスピラウ”のつくり方

マクルーベ(アラビア語でひっくり返すという意味)という、中東地域で親しまれるご馳走ピラフ。なすや肉、いわしなどを敷き詰めたものが知られていますが、米にじんわりと甲殻類のだしが行き渡った海老版も人気です。


◇材料 (直径18cmの樹脂加工の鍋1個分)

海老:8尾
米:3カップ
玉ねぎ:1/2個分(粗みじん)
松の実:大さじ2
レーズン:大さじ1
ひよこ豆:30g(ゆでたもの)
胡椒:少々
シナモンパウダー:小さじ1/2
オリーブオイル:大さじ1と1/2
バター:大さじ1と1/2
塩:小さじ2
熱湯:5カップ
レモン:1/2個
イタリアンパセリ:適量


(1)下ごしらえ
海老は殻と背ワタを取り除き、塩、胡椒各少々(分量外)をふる。米は洗ってボウルに入れ、熱湯3カップに塩小さじ1を溶かして注ぎ、30分ほどつけてザルにあげる。

下ごしらえ
下ごしらえ

(2)玉ねぎを炒める
フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて弱火にかけ、玉ねぎと松の実、レーズンを炒める。玉ねぎが薄く色づいたらバター大さじ1とひよこ豆を加えてさっと炒める。

(3)鍋に海老を並べる
鍋底と側面にバター大さじ1/2を塗り、底に下処理した海老を並べ、オリーブオイル大さじ1/2を垂らす。

(4)米を入れる
3の上に下準備しておいた米の半量を入れ、その上に2を並べ、胡椒とシナモンパウダーをふる。その上に残りの米を敷き詰める。

米を入れる
米を入れる
米を入れる
米を入れる

(5)炊く
熱湯の残り2カップに塩小さじ1を溶かし、4に注ぐ。蓋をして中火にかけ、沸騰したら弱火にして12分ほど炊き、最後に30秒ほど強火で水分をとばして火を止め、3分蒸らす。

(6)仕上げ
鍋の蓋をはずして皿をかぶせ、ひっくり返してピラフを盛る。レモンとイタリアンパセリを添える。

仕上げ
仕上げ
完成
完成

――教える人

「荻野恭子」

おぎの・きょうこ●料理研究家。栄養士。世界65カ国以上を訪れて家庭料理を学び、食文化を研究している。料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」主宰。『家庭で作れるトルコ料理』(河出書房新社)、『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)など著書多数。


※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子

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