白濁するとよい出来上がり、といわれているあさりのスープです。こんなに煮るの?と思うかもしれませんが、煮れば煮るほど美味しくなります。翌日はさらにおいしい。料理研究家の重信初江さんに、辛味と甘味のバランスが絶妙な韓流豆皿つまみを教えてもらいました。
■“小鍋わかめスープ”のつくり方
あさりのだし、そこに魚醤とにんにくも加わってコクのあるスープ。今日はゆっくり飲みたい、なんてときのためにつくっておくと非常に重宝する。
おいしく飲むコツ!
戻したわかめをしっかり炒めるのが大事。あさりの塩気や煮詰まり具合で味が違ってくるので、必ず最後に味見をしてから、魚醤で調える。
◇材料 (1~2人分)
わかめ*:10g(乾燥)
あさり:150g(砂抜きずみのもの)
えごま油:大さじ1/2
にんにく:大さじ1/2(すりおろす)
水:3カップ
A :
・ 韓国魚醤:小さじ1~2(またはナンプラー)
・ 胡椒:少々
韓国魚醤:適量(またはナンプラー)
*塩蔵わかめの場合は戻して120g。
(1)下ごしらえ
わかめは水で戻し、長いものは食べやすく切る。あさりは殻と殻をこすり合わせて洗う。
(2)わかめを炒める
鍋にえごま油を中火で熱し、わかめを入れて3分ほど炒める。水を加え、煮立ったらあさり、にんにくを加え、あさりの口が開くまで3~4分煮てAを加える。
(3)仕上げ
弱めの中火で30分以上煮る。煮詰まると味が濃くなってくるので、最後に味をみて、魚醤で調える。
――教える人
「重信初江 料理研究家」
調理学校で助手として勤務後、料理研究家のアシスタントを経て独立。定番の家庭料理から、実用系、韓国をはじめ大好きな旅行で出合った海外の味まで、守備範囲が広い。雑誌、テレビなどで活躍中。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 豆皿つまみと小鍋つまみ」に掲載したものです。
取材:岡村理恵 撮影:鈴木泰介