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なぜ人は老いるのか? ミトコンドリアからアンチエイジング新理論までが1冊に

  • 2023.5.3
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2023年4月25日、世界で初めて炭酸ガスを化粧品に応用した「炭酸パック」の発明者として知られる医学博士・日置正人さんの新著『アンチエイジングの仕組み』(扶桑社)が発売された。

本書で紹介されているのは、日置さんが提唱する「エイジングスパイラル理論」。現役の臨床医ならではの視点から、現在認知されている「老化ミトコンドリア原因説」に新たな視点を加えたものだ。

これは、アンチエイジングの最上位概念にあたる理論で、「菜食中心の低炭水化物ダイエット」「16時間ダイエット」「血液循環がいい、体温が高い」「ジョギングやヨガ、太極拳などの有酸素運動」など、一般的に「健康長寿に良い」とされることは、日置さんが提唱するエイジングスパイラル理論で説明することができるという。本書では、この理論に基づく、いますぐ取り入れられる食事法やサプリメント、運動なども紹介されている。

臨床での効果をもとにした独自の仮説

現在ミトコンドリア老化説のなかで最も一般的な「老化ミトコンドリア原因説」では、活性酸素がミトコンドリアのDNAを傷つけ、それが蓄積することでミトコンドリアの機能が低下し、様々な疾患や老化を引き起こすとされている。「エイジングスパイラル理論」は、そこに新たな視点を加えた。ミトコンドリアの減少がエネルギー不足を引き起こし、さらなるミトコンドリアの減少につながっていく。

そして、この負のスパイラルは、血液の循環不全などによる低酸素や糖質の過剰摂取、栄養不足などによって加速するとされる。本書では、負のスパイラルが形成される仕組みが、筆者独自の考え方として述べられている。

エイジングスパイラルから脱出するには?

本書では、老化の仕組みを解説する理論だけでなく、エイジングスパイラルから脱出するための実践的な方法についても、約50ページにわたって食事編と運動編に分けて解説。一般的に言われてきた「長寿に良いこと」に触れているのはもちろん、この最新理論により筆者が勧める食事法や、サプリメント、運動などに関しても紹介されている。「それがなぜ健康に良いのか?」を理論的に解説しているのが、本書の特徴だ。

・食事編
低糖質を実践するために
野菜を中心に摂取する
長時間空腹の時間を作る
低脂肪食にする
ベストな食事とは?......他
・運動編
有酸素運動が得意なインナーマッスルを鍛える
息切れが長く続く運動は老化への道
鳥に見習う運動法
マグロに見習う運動法
内臓のミトコンドリアを鍛える有酸素運動......他

「いつまでも若々しく健康でありたい」。本書は、誰もが抱くこうした欲望に応え、アンチエイジングに興味を抱くすべての人のニーズを満足させてくれそうだ。

■日置正人さんプロフィール
ひき・まさと/1988年大阪市立大学大学院医学研究科卒業。1993年医療法人紘祥会 日置クリニック開設。皮膚科・内科の現役の臨床医としての仕事に従事するかたわら、アンチエイジングや炭酸美容、脱毛症、ミトコンドリアに至るまで幅広い研究活動を展開。炭酸美容、育毛剤、呼吸器疾患治療等に関して、世界各国で計30もの特許を取得し、これら発明品を自らで監修して製品化することにも携わっている。現在、監修製品の数は130以上。「炭酸美容」という概念そのものを世に提唱した炭酸美容研究の第一人者であり、世界で初めて炭酸ガスを化粧品に応用した「炭酸パック」の発明者としても知られる。著書は『ミトコンドリア不老術』や『炭酸美肌術』、他多数。

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