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「上司が自分の仕事を認めてくれない」と悩む人のための、上手な人事評価アピール方法3つ

  • 2023.5.3
謙虚な自己評価をすると昇給や昇進は遠のく

本当のことを言えば、多くの会社の人事評価というのは、「声の小さい人」が損をする仕組みです。

女性の出世意欲が低いから女性管理職が少ない、と主張する男性中心の会社ほど、そんな傾向があります。ですから「女性らしさ」を強要されて謙虚な自己評価をしてしまうと、昇給や昇進は遠のいていきます。

会議を持つアジアのビジネスパーソンの手で
※写真はイメージです

理不尽な目に遭わないためにもまず評価の仕組みを理解しておきましょう。評価の基本は、過去を振り返ってみて、成果を出した人を認めていくことです。その結果として昇給や賞与が発生します。

上司が一方的に評価をする場合もありますが、多くの会社では自己評価のチャンスがあります。けれどもこれが難しいポイントなのです。

本当は自信があるのに、周りに気を使い、謙遜して低い評価をつけると「それくらいでいいんだ」と上司に判断され、低い評価を受け続けることにもなりかねません。

どうすれば公正な評価を得られるのか。ポイントは3つです。

本当の自己評価より1段階高くつける

1つ目は「迷ったら高めの評価をつける」こと。本当の自己評価より1段階高くつけるのもよいでしょう。そんなことをすると上司から「生意気」とか「自分をわかっていない」と思われてしまいそうです。けれども、上司も人間です。自信をもってつけてきた評価を下げることに躊躇ちゅうちょします。それはさまざまな心理学の実験でも証明されているのです。

正当に評価する&されるためには?

2つ目は「他人と比べず、自分の活躍をアピールする」こと。さらに「昇進するためにはどんな努力をすればよいでしょうか」と質問するなど。そうすれば上司に前向きさをアピールできるとともに、あなたが活躍するイメージを共有できます。

3つ目は「人事制度を使いこなす」こと。面談結果が記載された人事評価シートは保管して、いつでも見直せるようにしましょう。また評価マニュアルを読み込むことも重要です。会社というゲームを楽しむためには、出世のルールである人事制度を理解することが近道だからです。

そして将来あなたが管理職になったら、評価を使いこなしましょう。

一番大事なことは、自分が過去にされた理不尽な評価を部下にしないこと。人間関係や評判より部下一人一人をしっかり見てあげること。部下に気を使いすぎずシビアな評価も行うことです。そうすれば管理職としての評価もさらに高まります。

構成=野村 聖子

平康 慶浩(ひらやす・よしひろ)
人事コンサルタント
セレクションアンドバリエーション代表取締役社長。1969年大阪生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、アクセンチュア、アーサーアンダーセン、日本総合研究所を経て現職。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得、グロービス経営大学院客員准教授。

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