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牟田都子の「今の私を作ったもの」連載X+Y=Me

  • 2023.5.2

あなたの人生に大きな影響を与えたモノ・コト・ヒトはなんですか?
―今回お答えいただいたのは、校正者の牟田都子さん。
3つのエピソードをともにご紹介します。

1.村上春樹から学んだルーティンの大切さ。

20代の頃よく読んだ村上春樹には影響を受けています。特にルーティンを大切にしているところ。私の場合も平日はルーティンが決まっていて、朝は同じ時間に起き、ランニングをし、仕事をするという生活をしています。毎日同じことをコツコツ続けていくということは、どんな仕事にも共通する大切なことだと思います。

2.持ち歩いては何度も読み返した雑誌。

『ku:nel』はカルチャー全般のガイドになってくれた雑誌です。『ku:nel』を通して、こんなふうに暮らしたい、働きたいというロールモデルを何人も知り、読むべき本、聴くべき音楽なども知りました。

3.図書館という豊かな世界への入口。

前川恒雄さんは今の日本の図書館の貸出制度を作った方。大学生の時に実習で図書館へ行き、前川先生の本を読んで利用者と図書館が育て合うという考えに胸打たれ、司書の道に。今は校正という仕事をしていますが、私が興味・関心を持っている物事の多くは、図書館で出会ったもの。図書館という場所への入口を前川先生が作ってくれたと思っています。

牟田都子 校正者

図書館司書を経て出版社の校閲部に勤務。2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う。エッセイ『文にあたる』(亜紀書房)が話題に。共著に『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)、『本を贈る』(三輪舎)がある。愛猫のみたらしとユキチをアップするInstagram(@satokomogura)も人気。

illustration : Miso Okada text : Yoko Abe

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