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母になっても返し続ける奨学金、今感じる「お金の教育の必要性」

  • 2023.4.30

大学や短大に進学するときは、大きなお金がかかります。私が進学する当時、助けられたのは奨学金でした。しかし大学を卒業し就職、結婚して親になった今、奨学金を受け取っていた自分の生活には後悔が残っています。この記事ではインスタグラムで節約や家計簿について情報発信しているあめこ(@ame.320)の体験談をお伝えします。

お金に対する認識が足りないまま、奨学金を借りていたことを後悔

私が大学進学のため、奨学金を借りる手続きをしたのは高校生のとき。正直、当時は「お金を借りる」という実感がわきませんでした。

今思えば、あのころにもっとお金を大切にする感覚を身につけておけば良かったと痛感しています。

わたしが奨学金を借りた理由は、短大に在学する2年間の生活をするため。その結果、お金を借りている自覚がないまま、奨学金を生活費として消費していました。食費や趣味を含め、あらゆる支出で奨学金を使い切ってしまったのです。

月末になると、手元のお金は0円になることがしばしば。いずれ返さなければいけないことへの危機感や、貯めるための行動をしなくてはいけないという意識はなかったように思います。

奨学金の返還に苦労し「お金の教育」の必要性を認識

就職後、奨学金の返還が始まりました。その時は実家暮らしをしていて、まだ返還が苦しいという感覚はありませんでした。給料も貯める習慣も、あまりなかったように思います。

そんな私に転機がおきたのは結婚して出産した後。家庭を持ち、実家からの支援は当然なくなり、夫婦で生きていかなくてはならない状況になりました。

私が産休に入った当時、夫の手取りは13万円。何年も貯金などできませんでした。奨学金は月1万円返済していましたが、非常に苦しく、精いっぱいの状態。

そのとき「学生時代や独身時代にお金を貯めて、奨学金を返還すればよかった」と何度も後悔しました。同時に、このタイミングでお金の大切さに気付けたことは不幸中の幸いだったとも思います。

奨学金の返還開始から10年ほどたった私は「わが子には、幼いうちからお金の大切さを伝えておこう」と決意したのです。

わが子に伝えたい「お金の教育」

私は10代で奨学金を借り、返還までに10年以上かけています。10代のうちから借りる奨学金、私の反省を踏まえて、子どもたちには早めにお金の勉強をさせようと思っています。

お金がわいてこないこと、お金がなくなったら生活できないこと、お金を稼ぐことは大変なことを、実体験を通して教えていきます。

お金はわいてくるものではない

子どものときは親がお金を管理していて、使ったお金が減る感覚があまりありませんでした。奨学金を借りたことにより、私は改めて「お金はわいてこない」と実感したのです。

だからこそ子どもには「お金は大切に」と教えています。お金そのものを見て「お金はある分しか使えない、勝手には増えない」とわかるように、小学校入学を機に、息子に財布をプレゼントしました。

自分の財布を持つようになり、お金は勝手に増えないことに気づいたようです。

お金がないと生活できない

お金がないと、野菜やお肉など毎日食べるものを買うことができません。大人は当たり前と思うことも、子どもにしてみると実感がないかもしれません。

わが家では、子どもに直接「お金がないからこのおやつは買えないんだよ」と伝えたことがあります。なんでも欲しいものを買ってあげることが愛情ではないですし、現実を伝えることも教育の一つです。

生活に必ず必要になる「お金」について、幼い子どもにも伝えたいです。

稼ぐことは簡単ではない

社会人になって働いてみると、稼ぐことは簡単ではない思い知らされますよね。私も、働いたお金の中から貯金することは大変だと痛感しました。

子どもにも少しずつ知ってもらうために、簡単なお小遣い帳を作りました。A4サイズの紙を半分に折って、線を書きます。日付、内容、入ったお金、使ったお金、残りのお金を記入できるようにしました。

このお小遣い帳を初めて渡したのは、小学校入学前。ひらがながスラスラ書けずに当時は挫折してしましましたが、小学校に入学し、ひらがなを覚えたのでお小遣い帳は再開しました。

子ども自身がお小遣いを記録することで「今あるお金」を把握してもらいます。欲しいものがあったら、お手伝いをして少しずつお金を貯めて買うように教えています。

わが子がお金に対する認識で後悔しないように

私の場合、奨学金返済まであと23万円。残り2年以内に完済の予定です。ここまでに10年以上かけ、奨学金返還までは長い道のりでした。

子どもの学費はできるだけ貯金して出してあげたいと思っていますが、だとしても子どもに対するお金の教育は必要です。

子どもが将来的に後悔することがないよう、私の体験を元にした教育を続けていきたいと思います。

著者:ママリ編集部

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