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「暗中飛躍」、現在では略した言葉が一般化しているこの言葉の意味は?その類義語は?

  • 2023.4.30

裏で画策して活躍することを「暗中飛躍(あんちゅうひやく)」と表現します。 特に誰にも知られないよう目的達成のために動くことを言います。 また、そういった水面下で物事を動かす人物を意味する言葉です。

今回はそれら「暗中飛躍」の意味について解説します。 併せて成り立ちや類義語についても説明します。

「暗中飛躍」とは

まずは「暗中飛躍」がどのような意味なのか見てみましょう。

「暗中飛躍」の意味

「暗中飛躍」とは秘密裏に画策して活躍することの例えです。

「暗中」は暗闇の中のことを意味します。 「飛躍」は大いに活躍することを意味します。

要は世間に知られないように策動することを言う言葉です。 中でも何かを企て、それに向かって水面下で動くことを言います。

なお、この言葉自体でフィクサーを表すこともあります。 そこは使用できる場面も幅広い四字熟語と言えるでしょう。

略した表現は・・・

「暗中飛躍」は日常生活でもよく耳にする「暗躍」と略されて使用されています。

今では「暗躍」の方が日常会話で使用されています。 しかし、これらは「暗中飛躍」が本来の形なのです。

ちなみに、もともと「暗中飛躍」は英語の「The leap in the dark」を直訳したものだったとされています。 そこは「暗躍」の語源・由来として覚えておきましょう。

「暗中飛躍」の用い方・例文

「暗中飛躍」は日常会話ではあまり使用されません。 「暗躍」は映画やドラマなどでも耳にしますが、正式な「暗中飛躍」はあまり目にすることもないでしょう。

これらはどちらかと言うと政治的な活動に対して使用されます。 例えば、裏に回って策を張り巡らせてバレないように暗躍することを言うのです。

また、政府の転覆のために裏で計画・実行することも言います。 これら「暗中飛躍」は大正時代や昭和時代に頻繁に使用されていた言葉だったそうです。

現代では人に隠れて何かをすること全般に使用されます。 ただ、これらは向こう見ずな計画の例えとしても使用されるので、その点は注意が必要です。

「暗中飛躍」の類義語

最後に「暗中飛躍」の類義語についても見ておきましょう。 「暗中飛躍」の類義語には「裏面工作」「黒幕」「裏で糸を引く」などがあります。

裏面工作

「裏面工作」とは表に出ないところである目的達成のために働きかけることです。

それら暗躍するというところが「暗中飛躍」と共通しています。 なお、これらは省略して「裏工作」などとも表現されます。 実際に映画やドラマでも「裏工作」という言葉を耳にすることが多いのではないでしょうか。

ちなみに、読みは「りめんこうさく」です。 そこは「うらめんこうさく」ではないので注意しましょう。

黒幕

「黒幕」とは表に出ずに影で指図したり操作したりすることです。 その多くは特定の人物に対して「あいつが黒幕だ」などと使用されます。

このように最高権力者などを裏で操る人物のことを言います。 主に人物に使用されるので物事にも使用できる「暗中飛躍」とは若干ながらニュアンスも異なるかもしれません。 しかし、意味合いとしては同じです。

裏で糸を引く

「裏で糸を引く」とは裏で指図して他人を操ることです。 これらは操り人形を動かす様子から生まれた言葉とされます。

昔は見世物の一種として、見物人にバレないように陰で糸を引っ張って人形を操っていました。

そこから生まれた言葉が文字通り「裏で糸を引く」です。 なお、何かの影響が長く続くことも「糸を引く」と表現されます。 しかし、その場合は操り人形とは関係ないので注意しましょう。

まとめ

「暗中飛躍」は秘密裏に画策して活動することを言います。 これらは特に政治などで使用されることの多い言葉です。 ただし、近年は省略した「暗躍」という形での使用が多いです。

そこは日常会話でも頻発するので、ぜひとも「暗中飛躍」と併せて覚えておきましょう。

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