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暑い日の水分補給、子どもに対する「イオン飲料の飲ませすぎ」に注意しよう

  • 2023.4.28
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大人よりも多くの汗をかく子どもたち。特に暑い時期には水分不足にならないか心配ですよね。子どもへの水分補給に、普段からイオン飲料を利用するというママもいるのではないでしょうか。飲みやすく健康的なイメージのあるイオン飲料ですが、実は飲みすぎると子どもの健康悪化を招く恐れがあります。ここでは、イオン飲料の飲みすぎによる影響と、乳幼児・学童それぞれのイオン飲料との付き合い方について解説します。

イオン飲料って子どもに与えてOK?

イオン飲料はさまざまな種類が市販されています。る赤ちゃん向けのさまざまなイオン飲料。和光堂の「アクアライト」シリーズだと、生後3か月ごろから飲ませることが可能です。

実際に、ママリ内にもイオン飲料を赤ちゃんに飲ませている方の投稿がありました。

生後5ヶ月の男の子がいます。
お風呂あがりに4ヶ月ごろからイオン飲料飲ませてます。
上げる頻度は2日に一回、もしくは数日開く時もあります。ミルクの時間だったらミルクをあげますし、ミルク飲んでそんな時間経ってなかったらイオン飲料飲ますという感じです。イオン飲料の味を確かめたらかなり味濃くてあげて大丈夫か不安になりました💦 qa.mamari.jp

水分補給の一つとしてイオン飲料を与える場合もあるでしょう。

実際、先輩ママはどのくらいの頻度でイオン飲料を利用しているのでしょうか。ママリに投稿された先輩ママのコメントをご紹介します。

日常的には与えていない
うちは高熱が出てあまり食事が食べられなかったりした時や夏の外遊びの時くらいしかあげません😊 qa.mamari.jp
汗かいたとかでなければ
水やお茶で良いと思います😌

甘いのでイオン飲料しか
飲んでくれかったりしたら
保育所でも困るし、
子供のためにも🤗

歯科衛生士さんだったか
どこかで砂糖が入っているので
歯に良くないとか聞いた事あります qa.mamari.jp
イオン飲料は糖分も多く、子どもにとっては中毒の様に欲しがる様になってしまいます。そうすると、虫歯や肥満の原因になってしまいますので今すぐに麦茶に変えてあげてください。イオン飲料は高熱などでどうしても何も口にできない時には飲ませてあげるといいですよ😊‼️ qa.mamari.jp
4ヶ月検診のときにイオン飲料は熱がない・あったとしても水分が取れているときは必要ないと教わりました💡 qa.mamari.jp
熱出たり、体調悪いときのみです。

その他は麦茶うすめてのませてましたよ。 qa.mamari.jp

ママリに投稿されている先輩ママの意見のおおくは「日常的には与えていない」というものでした。お風呂上りや遊びのときの水分補給、食事のときなどいずれも基本的には「お茶」という人が多い印象です。

自治体によっては乳幼児健診での歯科指導の際に、赤ちゃんに適した飲み物の話もしてくれるようなので、そうした情報を参考にするのは大切ですね。

イオン飲料の飲みすぎに注意!

ママリに寄せられた先輩ママの意見でも「イオン飲料は必要不可欠なとき以外は与えない」が多かったのですが、なぜ先輩ママたちはイオン飲料を日常的には与えたくないと考えているのでしょうか。

テレビCMなどでは、暑い時期や汗をかいたときの対策として、イオン飲料をすすめるような内容のものもありますよね。市販のものでは、生後3か月頃から飲ませることができる赤ちゃん向けのイオン飲料などもあり、手軽に飲ませることができる印象があるかもしれません。

健康的で水分補給に適した印象のあるイオン飲料ですが、実は子どもにとっては注意が必要な飲み物です。飲みやすい口当たりで子どもが好みがちですが、イオン飲料の飲みすぎによる健康への影響について、小児科医や歯科医からの注意喚起が出されています。

イオン飲料の飲み過ぎで食事がとれなくなる

特に乳幼児の場合、イオン飲料の甘さを覚え、そればかりを求めるようになってしまうと、糖分と水分でおなかがいっぱいになって食事量が減ってしまう可能性があります。

水分をたくさんとること自体は悪いことではありませんが、栄養バランスが崩れてしまっては本末転倒です。

虫歯のリスクが高まる

イオン飲料には糖分・塩分が含まれています。そのため口当たりがよく子どもにとっても飲みやすいのですが、虫歯のリスクを高める危険性があります。

多くの歯医者さんがホームページなどで注意を促していますが、イオン飲料には虫歯の原因となる砂糖や果糖などが入っているものが多く、酸性度も高め。

イオン飲料を常に飲んでいると、口の中を長時間酸性に保つこととなり、虫歯になりやすい環境を作ってしまうことになるのです。

イオン飲料の飲みすぎによるビタミンB1欠乏症の危険性

イオン飲料にはたくさんの糖分が含まれていますが、糖分を分解するためにはビタミンB1が必要です。日常的にイオン飲料をたくさん飲んでいるなどの場合、ビタミンB1欠乏症になってしまうリスクがあります。

ビタミンB1欠乏症になると、頻度は稀ではあるものの、脳症や脚気(かっけ:心不全と末梢神経障害をきたす)などを引き起こす可能性が指摘されています。

ただし、脳症や脚気(かっけ)のような重症な例は、2歳くらいまでの乳児がイオン飲料を1日1~2リットル飲んでいた場合の事例ですので、日常生活においてはそこまで心配いらないでしょう。

年齢別の、イオン飲料の適切な飲み方は

イオン飲料を飲みすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があることがわかりました。では、どのような飲み方が適切なのでしょうか。

日本小児歯科学会では、乳幼児よ学童それぞれに向けたイオン飲料との付き合い方について下記のように説明しています。

乳幼児とイオン飲料
  • 過激な運動や極端に汗をかいたとき以外は,普通の水を与える。
  • イオン飲料を水の代わりに与えない。
  • 下痢や嘔吐で脱水症状がある場合は、経口補水液を飲ませる。症状改善後は、のどが渇いたときは普通の水を飲ませるようにする。
  • 寝る前や寝ながらイオン飲料を与えないようにする。夜中にのどが渇いたときには水を与える。
  • 入浴後は水を飲ませる。
  • 寝る前に歯を磨く。やむを得ず,寝る前や寝ながら与えるときは水を飲ませる。あるいは,与えた後に綿棒や指先にガーゼを巻き口腔内を清拭する。
学童とイオン飲料
  • 運動で汗をかくときは経口補水液を飲み,運動が終わったら,普通の水を飲む。
  • イオン飲料のペットボトルを持ち歩きいつも飲む習慣や,食事をしながらイオン飲料を飲む習慣を付けないようにする。
  • のどが渇いたときは水を飲む。

イオン飲料は、必要な状況を見極めて使いましょう

イオン飲料は、飲みやすい口あたりや、体によいというイメージから、暑い時期に重宝している方もいるでしょう。

しかし、イオン飲料の飲みすぎは虫歯の原因になったり、健康を悪化させたりするリスクもあることが分かりました。

普段の飲み物としては水やお茶を飲み、イオン飲料は必要に応じて適量を飲ませるなど上手に利用して、子どもの水分不足を防いでいきましょう。

著者:ママリ編集部

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